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Calidus~カリドゥス~ その後の二人
あれから正式に付き合いを始めた俺達は、付き合う前となんら変わらなかった。一部を除いてはだけど……
「……遊木さん触っていい?」
キスをしながら遊木の下半身を指で押した。遊木の身体がピクりと反応して潤んだ目で睨んでくる。
「……あっ、バカもう触ってる」
「うん、遊木さん気持ちいい?」
「あっそこやだ……」
キスも触りっこもいっぱいした。なのにまだ最後まではしていない。その原因は俺がヘタレだから……
だって遊木さんが!
「遊木さんって男と経験あるの?」
「俺は…どっちかと言えばそっち寄りだから」
って言ったから俺、経験ないし色々調べていざ本番って時にヘタレが! 俺のヘタレがああああ!
そろそろ付き合って一ヶ月____
「さぁ! 飲んで遊木さん」
「あっ、ありがとうございます」
Sanatioの店長こと井上さん、高坂先輩と塚田くん、店長が遊木さんを誘えと言うので誘って居酒屋に来ている。
「俺、部外者ですけど来てよかったんですか?」
「いいの! いいの! 人数多い方が楽しいし、なぁっ、森村くん!」
「……はいっす」
「ほら、皆も飲め! 飲め!」
絶対! 面白がってる! 俺は遊木さんと二人でいたいのにっ!
「はぁ……」
「森村くん寄った?」
「うん、少し……」
隣にいる遊木さんが美味しそうにビールを飲んでいた。
この人普段あまり飲まないから飲めない人なのかと思ってたけど……
ん? 遊木さんの手が俺の手にっ!
座敷でたまたま手を置いた所が遊木さんの手の近くだった。
つーか! 小指が! 遊木さんの小指が俺の小指に触れてるし! どうしよう退けると不自然だし……
え……
遊木の小指が俺の小指絡んでくる。チラッと遊木を見ると遊木が楽しそうに微笑んだ。
「仕掛けてきたのは森村くんでしょう」
こ……小悪魔だ!
遊木は、狼狽える俺なんてお構いなしに俺の薬指に薬指を絡ませてきた。
ああああああああああ!
俺は耐えきれず手を引っ込めた。遊木はまた楽しそうに笑う。
「はい負けね。森村くん」
「……遊木さんバレたらどうすんの!」
「大丈夫。皆酔ってるから」
って! 普通に見えるけど遊木さんも酔ってるじゃんか!
それからずっとなんの我慢大会なのか、遊木は俺の手に指を絡めるのを止めない。
「はい、またまたまた負け」
「もう、遊木さん止めてって」
引っ込めた俺の手を遊木が掴んだ。遊木は俺の手を掴んだまま離さない。
解散する頃には遊木は寝てしまい、俺は遊木を自宅に連れて帰ってきた。
「遊木さん家着いたよ」
玄関に遊木を座らせ靴を脱がした。遊木を抱き起こすと突然遊木が俺にキスをした。
「……大分酔ってるね」
「酔ってないとこんなこと恥ずかしくて出来ない」
遊木がまた俺にキスをしてくる。普段あまりしてこない遊木が積極的なのが堪らなくて抑えが利かなくなる。
「遊木さん! 遊木さんって!」
「……触って森村くん」
遊木が俺の手を自分の下半身に当てた。遊木をベッドに向かうまで服を乱暴に脱がしベッドへ押し倒した。キスをして遊木の熱い身体を舌で指で愛撫する。お互いの熱いモノの擦り合わせ、俺は遊木の窄みをゆっくり指で解した。
「あっ、もうもう大丈夫……」
「うん……」
「……待って」
「ちょっと遊木さん…んっ」
遊木は俺のモノを掴んで口に含んだ。先を舐める舌の感触と遊木のねっとりと熱い口の中がやらしくてすぐに亻ってしまいそうになる。
「口離して…亻っちゃうから…」
遊木を抱き起こしてキスをする。深く舌を絡めて遊木の型のいい唇を軽く吸う。
「……いい?」
「……あら…た……ここ」
遊木が俺の熱いモノに指を添えて後ろの窄みへと誘導する。
「ちょっちょっ遊木さん…っあっん」
「あっんんんっっ あらた…いい」
名前呼びとかこんなこんな……
「あっそんな腰…動かしたら…あっ入る…遊木さんの中に……」
「はぁ…はぁ…あらた」
「うっっっっ、ふぇ…」
「……また 泣いて泣き…虫」
「だって嬉しくて…俺……」
「……俺の名前呼んで」
「晴海…晴海さん、好き…好きだ」
「…新汰…俺も…好きだよ」
「ああ、もう…動いていい」
荒い息をしながら遊木がコクコク頷いた。俺はゆっくり腰を動かした。その度、遊木の口から甘い吐息が漏れる。快楽に潤んだ目と絡んでくる中の熱さに夢中になっていく。
「……あっもうイきそうだよ…晴海さん」
「あっんんっはぁっん 新汰…新汰」
「晴海さん イきそう?」
「あっ……イッ…ク……ああ!」
「んっあっ!」
「……はぁ……はぁ……あらた」
「晴海さん……」
このまま…繋がったまま貴方と俺の境界がなくなるくらい、溶け合って混じり合えたらいいのに……
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