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第32話

目覚めると知らない天井が見えて一瞬驚いたものの、すぐにここが保健室だった事を思い出す。 パーティションの外からは夕日の様なオレンジ色の光が部屋に差し込んでいるのが分かる。 ゆっくりと身体を起こすと、隣のベッドの上に俺の通学用の鞄と制服の上着が置いてあるのが見えた。 すっかり寝入ってしまった様だ。 久しぶりにこんなにゆっくりと寝た気がする。 「あ、起きた?」 俺が起きた事に気が付いたのか、吉高先生がやって来た。 俺はベッドから降りる為に体勢を変えていたところで吉高先生とパチリと目が合う。 先生は何やら片手にマグカップの様な物を持っていたので不思議に思ったが、俺はベッドから降りて隣のベッドの上に置いてあった上着を取り上げる。 「苦しそうだったから、勝手に脱がさせてもらったよ」 「ありがとうございます」 「あと、クラスメイトの子が鞄持ってきてくれたから明日にでもお礼言っときなよ」 「そうします」 俺は学ランのボタンを留めながら頷いた。 確かに上着の横には通学に使っている鞄が置いてある。 クラスメイトの顔が思い浮かんだので、先生の言う通り明日にでもお礼を言おうと思う。 「今日はありがとうございました。お陰で何年かぶりにゆっくり寝れました」 「困った事があったらまたおいでよ」 「先生こそお願いしますよ?」 「ははは。しっかりしてるねぇ」 「お互い様です」 俺は保健室を後にするべく出入口に向かう。 見送りでもしてくれるのか、出入口の扉までついてきた先生に俺は釘をさす。 先生は苦笑いを浮かべたが俺は気にせず頭を下げて部屋を退室した。 遠くから部活動をしている音がしてはいるが、俺は気にせず下駄箱に向かう。 今日は部活動へ行く気にもなれなかったのでそのまま帰ることにする。 保健室に居たことは担任も分かっているだろうから休んでも問題ないだろう。 俺は足早に帰路についた。 「・・・・」 俺は無言で玄関を開ける。 俺がゴミ捨てや家事などをするようになってからはゴミ屋敷の様にはならなくなった。 ため息が漏れそうになったが、ぐっと堪えつつ風呂場に向かう。 水回りは玄関付近にあるので、帰ってくるとすぐに風呂場に向かって身支度を整える。 服を全て服を脱ぎ、制服はハンガーにかけて吊るしておく。 Yシャツや下着等はネットに入れる物をネットに畳んで入れてから洗濯機に放りこむ。 男の母親が息子を思ってかドラム式の洗濯機を送ってきたが、炊事洗濯は俺がしているので俺が助かっていることを相手は知らないだろう。 「はぁ。やるか…」 俺は大きなため息をついて浴室に入る。 腹の中を綺麗にする作業はそれだけで体力を使う作業だ。 その作業に慣れない頃は男が楽しそうに何度もプレイの一貫としてしてきたが、今では俺も慣れたし男も俺が自分で準備をするのを当然と思っている。 軽く汗をシャワーで流してから、洗浄用の器具を用意した。 防水布でできた小さなバケツの様な器具にぬるま湯を入れ、それを持って一旦浴室を出る。 タオルで軽く水分を拭き取って器具を持ってトイレに向かう。 トイレの扉には器具を吊るすためのフックがついており、そのフックに器具を吊るす。 小さなバケツの様なタンクにはチューブが繋がっていて、そのチューブを孔に差し込む。 チューブからはぬるま湯がサイフォンの原理で勢いよく腹の中に流れ込んでくる。 「うぅっ」 ぬるま湯が止まってもすぐに出すことはできない。 チューブを抜いて座っていると、腹からぐるぐると腸が激しく動く音が聞こえてくる。 背筋には悪寒が走り、腹には激痛が襲ってくるがその痛みを何度かやり過ごしてから汚水を排出する。 ふらふらとした足取りで浴室に戻り、洗面台でお湯を汲んでトイレに入った。 何度か同じ事を繰り返して、綺麗な水が出てくるまで洗浄作業を続ける。 「はぁ。疲れた…」 もう一度シャワーを浴びて、孔にローションを仕込み器具の後片付けをした時点でごっそりと体力を奪われた気分だ。 今更ながら保健室で休ませて貰えて良かったなと思ってしまう。 今度から吉高先生が居るときは相談という名目で昼休みに仮眠を取らせてもらってもいいかもしれないなと思った。 自分で言うのもなんだが、俺はそこそこ勉強もできる方だが将来と言われると考えることを止めてしまいたくなる。 自分でもいつまでこの生活が続くのか先が見えない。 でも、俺には毎日が無事に終わって朝を迎えるることを祈る事を続けていくしか方法はないのだ。 男より俺の方が力が強くなっただろうが、男に何度も振るわれた暴力やお仕置きとして凌辱された記憶でどうしても逆らう事ができない。 体を拭いたタオルを洗濯機に放り込んでスイッチを入れた。 「よしっ!」 洗面台の脇に置いてあった首輪を取り上げて首に巻く。 俺は気合いを入れて浴室を出た。 「た、ただいま戻りました」 「あぁ。もうそんな時間か…待ってたよ?」 リビングに居た男に声をかけると、男が壁にかかっている時計を見てニヤリと笑った。 革張りのソファーに座っていた男に手招きされて素直に近付く。 男が手を広げているので、俺は素直に男の胸へ飛び込んだ。 「んむっ」 男に顎を固定され唇を奪われる。 粘ついた舌が俺の唇を舐めたので、うっすらと口を開けると男の舌が咥内に侵入してきた。 男は俺の舌を捕らえ、ねっとりと舌を絡ませてくる。 「んっ!」 「ふふふ。ちゃんとローション仕込んできたんだね。お腹の中もキレイキレイしてきたばっかりでしょ?」 男の手が腰から臀部へ移動していき、孔の上を何度も撫でる。 孔の縁に指を掛けて左右に拡げると、膣に仕込んだローションがトロリと太股を伝う。 垂れたローションを指先で掬って俺に見せ付けてくる。 男はローションで濡れた指を俺の頬へねじつけた。 「ご飯の前におやつ食べさせてあげるね!」 「あっ、ありがとうございます」 男からの抱擁が解かれる。 男がスウェットの股間部分を指差したので、俺はソファーの下に降りた。 スウェットを脱ぐのを眺めていると、吉高先生の時とシチュエーションは同じなのに体が反応をはじめる。 「今日は早く帰って来たと思ったら、己咲はそんなにお腹空いてたのかな?」 「は、はひ!」 だらりと力なく項垂れている男のペニスを目の前に頭がくらくらとしてきた。 男の生臭いような、脂が酸化した様な体臭を嗅いで下腹部が熱くなる。 そんな俺を見て男の機嫌が良い。 「じゃあ、腹ペコの己咲にたっぷり食べさせてあげるね」 「嬉しいです。ご主人様。いただきます」 男の許可がおりたので、まだ反応していないペニスを口に含む。 鈴口に舌を這わせ、カリ首のところをぐるりと舐める。 裏筋を舐めながら口をすぼめ、頭を上下にすると硬度が増してきた。 かたくなったペニスから一旦口を離して、根元から上に向けてちゅっちゅっと音を立ててキスをしていく。 男の手が俺の頭を撫でるのがとてつもなく嬉しい。 「ほらほら。お遊びはおしまいだよ」 「はい。ご主人様」 鈴口からの出てくるカウパーを舐めていると、男が俺の髪を軽く引っ張った。 それを合図に俺はもう一度ペニスを口に迎え入れると口をすぼめ、裏筋を刺激するように舌を出す。 部屋にはじゅぽじゅぽと俺がペニスを舐める下品な音が響いている。 「たっぷり出してやるから、ごっくんしろっ!」 「んむむむっ」 男の手が俺の後頭部を押さえた事で、喉の奥までペニスが侵入してきた。 不意のイラマチオに嘔吐感がせりあがってくるが、俺の意思は当然無いものとして喉の奥に生ぬるい液体がぶちまけられる。 ずるりとペニスが口内から出ていき、俺は吐き気を誤魔化す様に口を押さえた。 と言われたので、粘度の高い精液をなんとか飲み込む。 男の精液は毎日に近いほど俺を弄んでいるにも関わらず、粘度も濃度も高い。 「よしよし。ちゃんとごっくんできたね」 「あぃ」 飲み込んだのを示す為に口を開けると、男に舌を掴まれ口内を確認される。 よしたか先生には驚かれたが、精液を飲み込もうと口に溜めておこうと口内を見せるのも習慣化している。 そもそも男の口移しで食事をさせられているのだから、もうそんな些細な事に違和感すらない。 「己咲は、おじさんの舐めたら毎回スケベなお汁が溢れてきちゃって床に水溜まりができちゃうね」 男がニヤニヤと床に座っている俺を見下ろす。 吉高先生の時は全く反応しなかった体も、男を目の前にすればきちんとペニスもアナルも反応する。 しかも男に見られていると思っただけで腹の奥がずくずくと疼きだす。 「ピアスしてる乳首もつんって尖っちゃってるし、本当に乳首にピアスして正解だったね」 「んっ」 男に乳首を指で弾かれた。 痛みにも感じてしまって身体が跳ねる。 「ごっくんできたご褒美に乳首舐めてあげるから立ちなさい」 「はい!」 男に促され立ち上がると、宣言通り乳首をベロリと舐められた。 俺が男のを舐めたみたいに乳首をぱくりと包み込み、舌で飴玉を転がすみたいに舐めてくる。 孔には男の指が忍び寄り、指が差し込まれた。 俺の弱いところを狙う様な指使いに、足が震える。 「おしりからえっちな音がしてきたし、おじさんの指をきゅんきゅん締め付けてくるね。まだおやつの時間だよ?」 「ご、ご主人様が沢山触るので我慢が出来なくなっちゃいました」 男が乳首から口を話すと、ぶちゅっぶちゅっと空気を胎内に入れるように指を動かしてくる。 俺は男の肩を押すと、男のゆるい拘束から逃れ後ろを向く。 そしてなるべく体内が見えるように尻の肉を左右に割り開くと男の目の色が変わった。 今日も男のと長い夜がはじまる。

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