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第35話

「亜樹?着いたけど家に入らないのか?」 「へっ?あっ、入るよ。ありがとう誠也」 誠也にお礼を言って入ろうとした時に腕を掴まれて後ろから抱きしめられた。 「誠也!?」 「ずっとこうしたかった。抑えてたんだ」 「誠也・・・・」 「夢じゃないかと不安になる。またアイツの所に行くんじゃないかと思ってしまう。亜樹、そばに居てくれ・・・もう離れるな亜樹」 耳元で囁くように優しく話す誠也。 こんな誠也知らない。 僕はずっと耳元で誠也の声を聞きながらドキドキしていた。 どうしよう誠也が言ってる事が半分以上、頭に入らない。 「亜樹、好きだ」 誠也・・・。 「僕も・・好き」 好きって言うだけで身体中の血液が沸騰しそうだよ。 こんなに好きが嬉しいなんて知らなかった。

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