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第36話
「あら?貴方達何してるの?誠也君。家によっていきなさい」
僕は声のする方に顔を向けると少しだけ呆れた顔をした母さんが買い物袋を提げて立っていた。
「か・・・母さん」
「いいから、離れて家に入りなさい。玄関先でみっともない」
誠也は僕から離れて優しく頭を撫でてくれた。
まるで大丈夫だから安心してろと言っているように思えるくらい優しく撫でる。
「いいから、入りなさい。話は家で聞くから亜樹」
「はい」
僕と誠也は母さんの後について歩いた。
きっと呆れた顔をしていたし何を言われるのか分からない。
自分の息子が男の人とヤっていたなんてしったらどうなるんだろう?
その前に誠也とは離れろと言われちゃうのかな?
やっと気持ちがちゃんと通じ合ったのにこんなにも好きなのに・・・。
誠也と離れたくないよ。
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