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第37話
僕達はリビングのソファに並んで座り母さんは、買い物して来た物を冷蔵庫などにしまっている。
その間、誠也は僕の左手をギュッと握り僕も誠也の右手を握り返して2人で静か座っていた。
握られてると安心する。
不安はあるけれど誠也と2人なら大丈夫だと思えてくる。
「で、貴方達は付き合ってるの?」
いきなりキッチンから出て来た母さんにそう聞かれた。
付き合ってはない。
まだ気持ちを確かめ合っただけだから・・。
「俺は付き合いたいです」
「まだ付き合ってないのね。亜樹はどうしたいのよ?」
「えっ・・付き合いたい」
小さな声になってしまった。
「ボソボソ言っても母さんには伝わらないわよ亜樹」
母さんがまた呆れた顔をしている。
ちゃんと伝えなきゃダメだ!
「誠也と付き合いたい!」
僕もビックリするくらいの声が出てしまい2人も暫く僕を見て動きが止まっていた。
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