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第38話
「そんなに大きな声出さなくても聞こえるわよ。本当にビックリするじゃない。誠也君もビックリしたわよね」
「あっ、はい」
ビックリする所は僕の出した大きな声なの母さん。
意外な反応に僕はどうしていいか分からなかった。
怒られるんじゃないかと思っていた。
「真剣なのよね2人は?」
「はい。亜樹を好きです。ちゃんと恋愛対象としてです」
改めて母さんの前で言う誠也を見ると泣きそうになってしまった。
別れろと反対されても僕は誠也をずっと好きでいたい。
「亜樹もなの?」
「僕もだよ母さん。反対されても仕方ないけど僕、誠也を好きな気持ちは変わらないよ」
母さんは暫く黙って僕達を見ていた。
何を言われても僕は絶対に誠也を好きでいる事を止めたりしない!
母さんを泣かせてしまうかもしれないけれど僕の人生だよ。
こんな僕を許して母さん。
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