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第82話
僕の前に現れてから先輩は何も連絡をよこさない。
誠也には熱が下がって元気になってから話をしたら激怒した。
今にも先輩のところに行って殴り飛ばすんじゃないかという勢いだったのだ。
なんとか落ち着かせたけれど先輩にでも偶然に会ったりしたらどうなるか分からない。
「絶対に学校以外で1人になるな」
「分かってるよ」
「登下校は必ず俺が送り迎えするから亜樹」
「ありがとう」
誠也の家は学校に近くて僕の家は少し遠いから誠也には無理しないで欲しい。
でもまた先輩にあったら怖くて動けないかもしれない。
ダメだよな僕。
誠也、いつもごめん。
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