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第100話

それから僕はお母さんにすごく怒られた。 そして、落ち着いた時に誠也が話をしてくれた。 初めは、泣いたり怒ったり色んな感情を僕や誠也にぶつけていたお母さんが泣き止んだのは誠也が言った一言だった。 「俺は、どんなに離されて遠くに行かされても死ぬまで亜樹の事を探し続けて絶対に2人で幸せになります」 「誠也・・・」 僕の手をぎゅっと握りしめて笑いかけてくれる誠也は本気だと分かった。 「わかったわ。貴方達が本気なのは・・・。これからの事はゆっくりと考えていきましょう。お腹空いたでしょ亜樹」 「あっ、うん」 「待ってて、温め直すから誠也くんも食べていきなさい」 「あっ、はい。ありがとうございます」 誠也に笑いかけたお母さんは凄く優しい顔をしていた。 僕は誠也と本当に居ていいと言われたような気がして嬉しくて泣きそうになった。 ありがとうお母さん。 そして誠也もこれから大変かもしれないけど僕は誠也と2人で生きていくよ。

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