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第99話
バレたら親にも知られてしまう。
両親や誠也の家族は僕達を引き離そうとするかな?
悲しませたくないけれどそれ以上に誠也と離れるのは僕にとって死ぬのと同じに思えた。
感情なくただ息をして普通に周りに気を使いまるでロボットのように生きる。
毎日を同じように過ごす。
やりたい事も幸せや悲しみ喜び苦しみも感じる事もなく生きるんだ。
誠也が側にいなければそうなる。
だから僕は周りに反対されようが絶対に誠也のそばから離れない。
「帰らないと亜樹のお母さんが心配してた」
「あっ、うん。ありがとう」
「いいさ、帰ろう亜樹」
誠也はスッと立ち上がり僕の目の前に手を出して笑いかけてくれた。
またこの手に触れてもいいんだ。
またこの笑顔を僕にくれるんだ。
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