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第4話

「……んんッ」 「どう?味は」 「……ッ……んん」 不味いに決まってるだろと声に出したいのに指が邪魔にして言葉にならない。 「俺たちの精液が混ざったこれ、ちゃんと全部舐めとってね」 訴えるように瞬へと視線を合わせるとニヤリしながら意地悪くそう言われた。 濡れた音を響かせながら指が出し入れを繰り返し、俺の咥内を行ったり来たりする。 それはまるでセックスをしているような、下の穴に挿れられてるような、そんな感覚に……次第に下半身も疼いて熱が飛び火していくようだった。 「……ん、んッ……」 「……ッ……俺の指舐めてる姿もたまらない。名波さんどんどんエロくなってくね。腰揺れてるの無意識?」 もう片方の手が俺の腰へと伸ばされ、そこを撫でられるとビクリと身体が震える。 そして、まだ腹を汚したままの俺たちが出した熱は、身体が震える度に腰を伝ってシーツまで垂れると、そこに染みを作っていった。 そんな最中、腰を撫でる指先がその熱を絡み取るとそのまま後孔へと差し込まれる。 「……ん、んぁッ……や、……ッ」 「嫌じゃないでしょ、慣らさなきゃ」 上と下に差し込まれた指がリンクするように動き、そんな状況に再び身体が熱くなっていく。 グチュグチュと響く音、鈍く加速していく快感、いつしか下の指が二本に増やされるとそれは更に加速していった。 「……んんッ……も、……んッ」 「……欲しい?」 繰り返される行為に限界を感じ素直に頷くと、一気に上と下の指が抜かれる。 そのまま、四つん這いになるように誘導されると瞬のモノが尻に宛てがわれた。 「……挿れるよ」 そして、背後でそんな声が聞こえると、物凄い圧迫感と共にゆっくりとそれは中へと。 「……あッ……んッ」 「……中、熱っ……つーか、締め付けすごいんだけど」 ゆっくりと浅く抜き差しを繰り返し、徐々に中へと埋め込まれていく感覚に短く息を吐きながら耐えていると、突如前立腺を擦られ一気に快感が強くなり声が高くなった。 「んあああッ……」 「ここ気持ちいい?」 「……んッ……い、い……ッ」 感じる場所を開発され、今ではこうして的確に刺激を与えてくる。 どこをどうしたら気持ちいいか、どこを突くとどんな声を上げるのか……そんな変化していく自分がはしたないと思うことが最近は多々ある。 だけど、瞬にとってはそれはきっと嬉しいことなのだろう。 ……ずっと好きだった男が自分の好みの身体に仕上がっていくのだから。 こうして快感を与えられている時、だからなのか瞬は幸せそうな満足気な顔を覗かせる。 今だって、背中越しに振り向いた瞬はそんな顔をしていて、目が合うと満足気に唇を寄せて来た。

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