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楼主編2

楼主はどこからか取り出した革のグローブを苺に向かって放った。 「痛い思いをしたくなけりゃつけろ」 苺はむすっとしながらも大人しくそれをつけた。 楼主はそれを確認すると、グローブをはめた苺の腕を片方ずつ拘束具に嵌め、天井から吊るされたチェーンに固定した。 普段自分が客や菖蒲にやっているような事をされて、挑発的な苺の顔が次第に焦燥に駆られていく。 楼主は赤い着物の帯を解くと苺の前をはだけさせた。 ガーターベルトと網状のニーハイストッキングしか身につけていない身体を晒されて、苺の顔が朱に染まる。 立ち上がった楼主は外にいる男衆から何かを受け取ると戻ってきた。 戻ってきた楼主の手にある物を見て、突然苺が暴れ出す。 「ま、待って下さい!それ、何する気ですか」 拘束具のチェーンがジャラジャラと音をたてる。 「あ?仕置きに決まってるだろ」 楼主は酷薄な笑みを浮かべると手に持っていた小さなクリップで苺の両胸にある小さな粒を挟み込んだ。 「や、いやだっ!!やめろっ」 両手を拘束されているため、どんなに足掻いても逃げる事はできない。 淡い色をした小粒のそこはクリップに挟まれみるみる充血していく。 そんな自分の乳首を見ながら苺はわなわなと震えていた。 恐らくそこをいじられるのは初めてなのだろう。 「かわいいじゃねぇか。ここを弄られるのは初めてか?ん?」 「んんんんっっ!」 クリップに挟まれた乳首を指先で弾くと、苺の上体がビクビクと跳ねる。 その顔は屈辱に歪み、感じないようにと必死になっているようだ。 ふいに着流しの袖が重くなった。 「あの…っ」 見ると、楼主の袖を掴む菖蒲が強請るような眼差しを向けていた。 「なんだ」 「菖蒲……っ菖蒲も…その…」 もじもじと身体をくねらせ、苺と楼主の顔を見比べている。 菖蒲の思考など楼主にはお見通しだった。 マゾっ気のある淫乱が、目の前で弟だけいやらしい事をされているなんて耐えられないに決まっている。 しかし、そう易々と快楽を与える楼主ではない。 「お前は黙って大人しくそこにいろ。自分でも弄るんじゃねぇぞ」 残酷な楼主の言葉に菖蒲は絶望的な顔になった。 散々揺らされ弾かれて、ぷっくりと膨れ上がった苺の乳首を見て楼主が口端を歪める。 「なかなかいい感じじゃねぇか、苺。いつもてめぇがやってる事をされてどんな感じだ?」 嗜虐たっぷりに囁くと、悔しげに噛み締めた唇がふるふると震える。 「まぁいい、仕置きはこれからだからな」 そんな苺の姿を見ながら菖蒲も唇を噛み締めていた。 両手はしっかり握り拳の形になり、自慰をしないよう必死に堪えている。 真っ赤な顔をして震える菖蒲の股間は今にも弾けそうなほど膨らんでいた。 さっきまでパールを咥え込んでいた孔もひくひくと収縮し、中から溢れたローションと蜜液で太腿はぐっしょりと濡れている。 「やりぁできるじゃねぇか菖蒲」 楼主の言葉にひくりと喉を鳴らすと触れてもいない屹立から先走りを滴らせた。 苺に向き直った楼主は乳首を挟むクリップから繋がるコードを揺らした。 「こいつは挟むだけじゃなくてなぁ、微弱だが電流が流れるようになってる」 コードの先に繋がるリモコンのような機械を見て、苺の顔色が真っ青になっていく。 「心配すんな、ちゃんとイかせてやる。ここだけでな」 楼主はそう言うとカチリとスイッチを押した。 途端に苺が声にならない悲鳴を上げながらガクガクと震えた。 微弱だがクリップに挟まれ過敏になった乳首への刺激としては強烈に違いない。 苺の股間でそそり立つ陰茎からぴゅくぴゅくと蜜が迸る。 それを間近で見ていた楼主はくつくつと喉をならした。 「なんだ、てめぇもそっちの気もあるんじゃねぇのか」 「っざけんな!誰がっ………!」 悪態を吐く苺だが楼主が再びスイッチを押すと身体を強張らせた。 何とか刺激から逃れようと鎖をジャラジャラと鳴らして暴れるが、幾ら踠いても乳首を挟んだクリップ地獄からは逃れられない。 「もうや…っやめ…やだあああっ」 何度か電流を流すと、遂に苺は泣き出した。 普段は傲慢な態度で客や菖蒲をあしらう苺が顔を真っ赤に染めながらぐしゃぐしゃに泣き濡れている。 そんな弟を見ながら菖蒲も同じく泣いていた。 いつもなら惜しみなく与えられる快楽をお預けにされて、身体が疼いて疼いて仕方がないのだ。 早く触って欲しい。 虐めて欲しい。 苺のように。 そうして我慢に我慢を重ねた双子は、遂に楼主の手管に降参するように果てた。 苺は乳首に流れる電流で。 菖蒲はそんな弟を見ながら。 背を向けて去ろうとすると、着流しを掴まれた。 振り返ると、へばっていたはずの苺が唇を噛み締めながら楼主を睨みつけていた。 折檻がよっぽど効いたのだろう。 泣き腫らした目蓋は腫れ、頬にはいくつもの涙の筋が残っている。 楼主はやれやれと溜め息をつくと懐から煙管を取り出した。 「これに懲りて自傷なんて真似すんじゃね…っ」 言い終わるか終わらないうちに唇に柔らかなものが押し当てられていた。 驚いて思わず口を開くと唇を割って入ってきた滑ったものに舌を絡めとられる。 舌先にある金属の丸みをもろに受け、背筋がぞくりと粟立った。 「おい!!」 慌てて突き飛ばすと、倒れ込んだ苺が楼主を見上げてきた。 その顔は菖蒲と同じく発情したような表現になっている。 楼主は嫌な予感にさいなまれた。 「すげー良かった。俺、今のハマりそうかも」 「あ、菖蒲も…入れられてないのにイったのはじめて」 いつのまにか菖蒲も一緒になって楼主を見上げている。 「おいおい、てめぇら…」 「「またしてくださいね楼主」」 同じ声と表情で妖しく微笑む双子を前に、楼主は頭を抱えるしかなかった。 end.

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