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挨拶
来たそうそう荷物をほどき、片付ける…。
部屋は厩舎のサイド、ジョッキーはジョッキー同士同じ二階の別々な部屋
その日の仕事が終わりの頃、佐藤さんが先だって歓迎会と飲みに誘ってくれた。
そこには片山の姿はなく、佐藤さんにこっちこっちと手を降られ、隣に座った。少し遅れて片山の姿が目に入った。
ドキドキ…。ソワソワ。
初めて見る私服姿…。
良く見ると茶髪で少し長めのウルフカットされた髪に…。
小柄で細身で少しはだけて見えるシャツの中の首筋…鎖骨…。
思わずジュルって色っぽい(//∇//)
男には興味なかったのに、こんな可愛くて色っぽい男は初めてなんだ。
佐藤さんに呼ばれ大人しく、俺の隣に座った。
順番に一番長く働いている人から自己紹介された
「左から加瀬・土田・鈴木と新人の高野は拓美と同じ年だな♪
あと女性厩務員の中森の5名、ジョッキーは片山優馬知ってるよな?
君は明日から早速調教するのは、新人二人の馬6頭だ。他は俺と優馬で調教つける。
レースの近い馬は全て優馬がつける。わかったか?」
「分かりました。高野さん中森さんよろしくお願いします。」
頭を下げ握手をした。
中森さんは普通に可愛い系…。
ニコニコしながらお決まりの言葉
「沢田君、彼女居る?」
あぁ~やっぱねぇ♪
聞かれると思っていたよ(´д`|||)…。
俺は首を振り、爽やかに
「俺?う~ん今フリーですよ♪
騎手学校入る前に別れたんです。」
じゃあじゃあとばかりに声を出す所、俺は
「今はある人(優馬)に認めてもらう(好きになってもらう)までは、それどころではないです。」
ニコニコしながら話した。
フッと見ると片山は1人静かに呑んで居る。
俺は話しがしたいから近くに行くと、サッと席を立ち佐藤さんに頭を下げ、出て行ってしまった。
俺は散々付き合わされ、帰宅出来たのは朝の1時…。
佐藤さんに寝坊しても3時起床だと言われ、仮眠しか出来なかった。
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