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撮影のお仕事2-38

「ん……んん!」  痛さで顔を歪ませる諒馬。 「う……だから、俺にはこういうの無理だって……っ!」 「大丈夫だって……時期に慣れるからさ。 だって、さっきだって、奥で気持ち良くなれたでしょ? それなら、諒馬だって気持ち良くなれるから大丈夫だよ」  そう言われてみればそうだ。 さっき指一本の時奥を突かれて気持ち良くなったのは事実だ。 「だから、大丈夫だからね……ただ、指が二本に増えて、それで、少し苦しいだけだからさ」  それでも辛い物は辛い。 しかも人に後ろの蕾に指を入れられているってことだって異物感を感じるのだから。 「玲音ちゃんは本当に気持ち良さそうだけどねぇ」  そう京平が玲音の方に顔を向けると玲音は本当に気持ち良さそうに体をくねらせたり声を上げたりして気持ち良さそうだ。  どうしたら悶えるまで気持ち良くなれるのであろうか。 まだ諒馬は体でも慣れていないから慣らされてることさえ痛いと感じてしまうにであろうか。 それとも普段はタチだから自分の中では中に指を入れられることを拒否しているのかもしれない。  気持ち良くなりたい気持ちとタチとしてのプライドが今は邪魔をしているから本当に気持ち良くはなれていないのだろう。 「自分を解放してごらん」 「……へ?」  いったい京平が言ってることはどういうことなのであろうか。 「本当に気持ち良くなりたいって思えば気持ち良くなることが出来ると思うよ」 「あ、え? うん……」  と言うことは自分のタチというプライドを捨てなければ気持ち良くはなれないということであろう。 それと完全に京平に自分の体を任せるしかない。  諒馬は試しに体から力を抜いてみる。 「気持ち良くなってみる気になったみたいだね。 大丈夫……俺に任せてくれれば玲音ちゃんのように気持ち良くして上げるからさ……寧ろ、気持ち良くなれるんじゃないかな?」

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