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撮影のお仕事3-1 ーエレベーター内で3Pー
※諒馬一人称
今日は学校が休みの日であって例の仕事の日でもある。
そう俺の仕事はゲイビ男優だ。
ある日ネットで仕事を探している時にたまたま見つけてそういう業界に入っていた。
でも、その仕事は男性専用。
だけど俺はその仕事に十分過ぎる程満足している。
俺はタチだった筈なのだが、前回、タチとネコの間をやらせてもらって俺的にはどちらでもいいことが判明した。 いやいや判明したっていうのはおかしいのだけど……でも! 京平さんの前では何も言い返せないと言った方がいいのかもしれない。 マジで俺からしてみたら京平さんは最強だ。 全くもって京平さんの場合には強制的にではないのだけどニュアンス的にやらされてしまっていると言った方が正解だ。 本当に俺は……俺は……ネコではなくタチな男なんだからなっ!
しかし、この業界はギャラがいい。 俺はそこにも負けたのかもしれない。
普段は大学に通っている俺なのだが大学生というのは学費や生活費、遊ぶ金と意外にも出費がある。 だから、それぞれに満足したような生活をする為には俺はこういう世界に入って来た。
そんな時に見つけたのがゲイビの仕事だ。
しかも男性同士専用の会社で男性同士のことについて興味があった俺にはぴったりの仕事だ。
だから今はその仕事を楽しくさせてもらっている。 だからそこにも満足しているって所だ。
しかも京平と玲音は元から男性同士のゲイビ界では有名な方で、俺はその有名な二人の中に入れた事でギャラがいい。 もしこれが俺と誰か名の知らない人と組んでいたなら全くもって売れるって事はなかっただろう。 京平、玲音が出ているゲイビの仲間入りが出来たからこそ今の俺はギャラも跳ね上がったと社長にこの前言われたばかりだ。 そりゃ、ギャラが上がったとなるとやる気が上がるというもんだ。
そして今回は事務所に集まる予定になっている。
……でも、今回は何で事務所に集まるんだろうか? そこは、まだ謎の所だ。 しかし毎回ホテルだったのに……。 とは思ったが別にそこは気にしない。 仕事をしてギャラが貰えればいいだけだしね。
前回の時に衝撃的だったのが玲音と京平が恋人同士で共演していることだった。
……俺、若干、玲音のこと狙ってたんだけどなぁ。 だって玲音って男にしては可愛いし、その辺、歩いていたら絶対に女の子だって間違いそうだしね。 それ位、マジに可愛いんだって! でも、その子が京平と恋人同士だったなんて知らなかったー! 結構、ショックだったけど、ま、仕事では繋がりがあるんだしいいか……。
と今はそう思うようにしている。 そうこれからあんな可愛い子と出会う事もないだろうしね。 ま、仕事としてだって会えるし抱けるのだから、もうそれだけでも今は満足なのかもしれない。
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