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撮影のお仕事3-24

 きっと、そうだ。  流石に誰かもう一人呼んでってことは出来ないのかもしれないけど玩具の太いのとか用意して、それで、もう一本は京平のモノを挿れたりしてやってきているのかもしれない。  そうだ! 京平と玲音は恋人同士で一緒に住んでいるのだから、そういうことは可能だ。  ……しかし、今日は京平と玲音のことばっかり想像しちゃうなぁ。 そうだ、前回、二人が恋人同士だってことをカミングアウトされたからだろうなぁ。 いいんだか……悪いんだか。  と俺は何でかそこで溜め息を吐いてしまう。  いやいやいや……京平と玲音だと何でか妄想が浮かぶ。  今だって本当に俺の頭の中には二人でベッドの上で玲音が四つん這いになって玩具を中に入れて、それから京平が玲音の中に挿れていることが頭の中に出てきているのだから。  でも、しかし、どうして、そういう妄想が浮かんでくるんであろうか。  そこは俺にも分からない所なんだが……。  あ、いや……プライベートでも俺を混ぜてくれって言う訳ではないんだし。  だって、仕事だけで、この二人の中に入れるってだけでもいいんじゃん。  ある意味、視聴者からしてみたら俺の存在が羨ましいって思える位なのかも。  あ、いや……俺からしてみたら、二人が恋人だってことを知ってる時点でも、何だかややこしいっていうのか……この二人の間に入っていいのか? って思うというのか……とりあえず今は二人が恋人同士だっていうことが複雑な心境だった。  あ、いや……玲音達は仕事とプライベートとちゃんと分けているみたいだからいいんだけどさ……。  だって、仕事中は俺のこと睨んでもこなしね……。  だって普通なら恋人同士でやっているのに俺がいるってことで、嫌な筈でしょ! それなのに、この二人にはそういうこと一切ないし!  ま、そこがプロと言えばプロなのかもしれないなぁ。  ま、有名人っていうか、表舞台の俳優さんや女優さんだってそうか……。 例えば恋人同士でドラマで共演したって、そのドラマでは恋人同士ではなく、違う人と恋人同士になっていても、表情とかには出ない訳だし。  やっぱ、演技している人達というのはプロ意識が凄いのかもしれないな……じゃなきゃ、やっていけないってことだよな……。  そう俺は一人納得する。

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