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撮影のお仕事4-20

 そして俺は成都さんの太腿の辺りに舌を這わせてみた。 「ぁ……ん!」  と急に声を上げ始める成都さん。 「へ? ココ弱いの!?」  前の時はこうじっくりとやってる暇というのか、そんな事をしてなかったのだが、どうやら今の成都さんの反応を見ると、太腿が弱いらしい。  そして、もう一度俺は成都さんに太腿と太腿の付け根辺りを舐め始める。 「ん! ぁああ!」  そう体を捻らせる成都さん。 「どうやら、成都さんは太腿が弱いみたいだね……」  と京平さんがクスリとしている。 「ま、玲音もそこ弱いけどね……でも、なんでだろうね? 何でかそこって弱いもんなんだよね?」 「そうなんですか!?」  ……へぇー、ここが弱いもんなんだ。  再び俺が舌を成都さんの太腿に舌を這わせるとまた同じような動きをする成都さん。  体をビクリとさせ、そして体までも捻らせている。  ……あ、そういや、今みんなが触れている所は特に一番気持ちいいっていう場所は触っていないような気がする。  ……京平さんはお腹の辺りだし、玲音は首筋辺りだし、俺は太腿の辺りだしね。 胸やモノや後ろの蕾じゃなくても体にはこんなにも感じる所がいっぱいあるっていう事か……。  この仕事をしていて、ある意味、こういう事に関して勉強になる。 知識を得る事が出来るという事だ。  俺はまだこの仕事に就いてから日は浅い。  何でも仕事というのは、就いてしまえば、その仕事に関してのプロにならなきゃならない。  知識を少し持ってるだけでは全然足りない。 だけど毎日のように知識を得ながら成長していく……そして本当のプロになっていくのかもしれない。  大工だって接客業だって運転手だって……最初は素人と変わらないのだけど毎日のように仕事をしていって知識とかコツとかっていうのを学んでいって成長するのが人間だ。  学校の勉強もそうだ。  義務教育である小学校、中学校と学習をしてきて色々と知識を得て行く。  人間っていうのは日々何かを学んでいるという状況なのであろう。  ……ま、そういう事か……俺だって、この仕事で学ぶ事はまだまだ沢山あるしね。 それでも、この仕事をしている以上……プロでいなきゃならないって事かな?

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