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撮影のお仕事4-47

「だってさ手後ろのココ……広げていかないと、僕の挿らないでしょ?」 「え? あ、でも……そうなんだけどさっ! 痛いもんは痛いんだってっ!」  さっきまで京平さんがやってくれた時とは違い玲音のやり方っていうのは素人だからであろうか? 本当に痛いだけだった。 「でも、視聴者さんにもサービスして上げないと……」 「あのさっ! そこは処理されちゃうところだしっ!」 「あ、そっか……確かにそうだよね……うんうん! 確かにここはぼかされちゃう所だったね……」  そう笑う玲音。 「でも、この道具の魅力は視聴者さんに伝わるんじゃない?」 「魅力とかないわぁ! 俺からしてみたら、痛いだけなんですけど」 「でも、痛いの好きな人とかには……いいんじゃないの? その諒馬君の反応がさ……」  その玲音の言葉に俺の頭や顔からは血の気が引いた感じがした。  確かに玲音の言う通りなのかもしれないのだが、俺からしてみたら本当に今使ってる道具というのは痛いだけだ……だが痛いのが好きな人というのは魅力的な道具になるのかもしれない。  完全に今の俺は玲音にやられているような気がする。  普段はネコな玲音だが……タチになるとその立場は逆転出来るのかもしれない。  じゃあ京平さんと玲音が逆になった時は今の俺みたいな事が出来るのであろうか?  そこはまだ疑問な所だけど…。  もう俺の後ろの蕾は限界にまで広げられていて、その周りがヒリヒリと痛みだす。  その間に玲音は俺の中からそのクスコと言われている道具を出して、今度中に指を入れてきたようだ。 「フフ……今の諒馬君……中に指二本簡単に入っちゃってるよ。 僕の指が諒馬君の中に入ってるの分かる?」  と聞いてくる玲音。 「あ……」  ……確かに中に何か入ってきているのは分かる。  でも、これが玲音の指なのか? それとも京平さんの指なのか? それとも玩具なのか? っていうのは俺には分からなかった。 でも、そう玲音が聞いてくるのだから、玲音の指なんであろう。

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