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撮影のお仕事4-48

 でも、玲音の指の動きは京平さんとは違い、辿々しいというのであろうか? 確かに何となくではあるのだが中に指が入っているのは分かる。 でも京平さんと違って真っ直ぐには動いて来ない感じがする。  そう玲音の指の動きというのはあっちへ行ったり、こっちに行ったりとしているような気がする。  そりゃ後ろの蕾の中は狭いのだから、大きくあっちへ行ったりこっちへ行ったりは出来ないものの、少なくとも玲音の指の動きは京平さんとは違う。  痛いでもない、気持ちいい訳でもない……なんか物足りないという感じだろうか?  ……物足りない!?  その自分の考えに驚いている俺。  もう俺は既にネコ側になってきているのかもしれないと思った瞬間だった。  そうだ……俺はタチだった筈なのに、この業界に入ってから京平さんに気持ちよくなる事を教えてもらって、そこから、たまにこうしてネコ側にいる時がある。  そう考えていると、玲音の指がいきなり俺の中にある気持ちいいポイントを責めてくるのだ。 「ぅぁああ!! いやぁああ! ちょ、そこっ!」 「……ココ? いいの?」  玲音の場合、分かって聞いてきているのか? 知らないで聞いてきているのか? そこも分からない所だ。 「じゃあ、もう一回?」 「……え?」  と玲音の方に振り向く間も無く、玲音はもう一度俺の気持ちいいポイントを指で突いてくる。 「ぇえ!? ちょ、ちょっと待ってっ!!」  と俺の制止の言葉も虚しく玲音は俺の気持ちいいポイントを何度も突いてきていた。 「ぁ……ぁああん! そこっ!」  と俺は恥ずかしげもなく声を上げる。  いや気持ちいいから自然にそういう声というのは出てしまうのであろう。  俺は今度あまりの気持ち良さに逆に腰を引いてしまう。  それに頬を膨らませる玲音。 「ちょっと! 逃げないでよっ! だって、気持ちいい事してるんだから……逃げる必要はないでしょ!」  と玲音なりに怒っているようだ。  すると俺の腰は京平さんの手によって押さえられてしまう。

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