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撮影のお仕事5-4

「ま、確かに玲音の場合のは女巻きの方が似合うのかもしれないね。 ま、それはそれでいいのかな?」 「でしょー! なら、それでいいじゃん!」  僕と諒馬君と話をしている間に京平はスタッフさんの所に行っていて、何か今日の打ち合わせをしてるようだ。 「……で、諒馬君! 挿れられる方に慣れた?」  そう僕は下から見上げるように聞く。 「へ? あ、んー、どうなんだろ? 普通かな?」 「で、どうするのかな? 今日は初めて設定なのかな? それとも経験済みなのかな?」 「そりゃ、設定は学校なんだし、初めてっていう設定なんじゃないのかな?」 「初めてかー! その演技って僕からしてみたら結構我慢しなきゃなんないんだよねー……」 「ま、玲音の場合には結構経験積んでるみたいだしね。 まぁ、俺は……」 と諒馬君は指折り数え始める。 「ま、数回しかやってないから、初めてと変わらないしさ」 「だから、逆にいいんじゃないの?」 「ん、まぁね」 「演技にしなくて言い訳だしさ」 「で、連結とかの時はどうするの?僕が一番下いいのかな?」 「そこはやり始めてからでいいんじゃん!」 「まぁ、設定はあってもある意味行き当たりばったりの話みたいなもんだしねぇ」 「そういう事!」  軽く諒馬君と話をしていると京平がスタッフさんの所から戻ってくる。 「じゃあ、そろそろスタンバイいいかな?」 「いいよー!! だって、後は京平待ちだったしね」 と言うと僕はまた京平の腕に腕を絡めてセットの方へと歩き出す。  その後を諒馬君が付いて来ていた。  マットとかはまだ新しいのか綺麗でバスケットボールも綺麗な状態で籠の中に入っている。  ……ま、流石に古いのは持ってこれないよね? 一応、衛生面も考えなきゃなんないんだしー! 流石に僕も汚いマットの上とか跳び箱の上とかでやりたくないしね。  棚にはピンポン玉とか縄跳びも置いてあった。  全部が全部真新しい感じで不自然感じもするのだけど、これらを使うとなるとやっぱ汚いのはよろしくないと思ったのかスタッフ達は新しいのを購入してくれてきたらしい。  僕は棚にあった縄跳びを手にしてみる。  すると何だかスイッチみたいなのが付いていた。 「へ? これ何?」  と独り言。

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