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僕達の休日10

「分かったって……」  そう京平の方は呆れているかのように聞こえるのかもしれないのだが、京平の場合は違う。 逆に言えば京平の場合にはスイッチが入ったという事だろう。 「京平……」  僕は京平の首に腕を回しながら甘えるかのように京平の名前を呼ぶ。 「ん……?」  すると甘い声で言ってきてくれる京平。 「僕は京平の事が好き」 「私もだから安心して」  そう京平の方からも甘く囁かれる。  やっぱり僕は京平との二人だけの時間の方が好きだ。  だって僕からしてみたら本当に好きな人なんだもん。 こうやって二人だけの時間を過ごしたいと思う。  京平と僕はお互いに好き同士。  未だに僕の胸の鼓動は京平とこういう事しているだけでもドキドキとしている。  それだけ僕は京平の事が好きという証拠だ。 「ホント、裸エプロンって……エロいよね。 しかも、黒色だから余計になのかな?」  そう言う京平はクスクスとしている。 「もうっ! そこはもういいでしょ! でも、確かに一度こういう事してみたかったっていうのはあるんだけどね」 「文句言う割には気に入ってるって事?」 「そういう事かな? だって、京平の事、誘う事出来たしね」  そう僕は京平に向かい悪戯っ子のよいな笑みを浮かべる。 おまけに舌まで出してみた。  その直後、京平は大きな息を吐く。  そして京平は僕の体をキツく抱きしめて来る。 「もう……お前にはやられる」 「……ん?」  その京平の言葉に僕は首をかしげる。 「ホント、私の事煽ってきてくれるよね? それ、自覚してやってきてる?」 「うん! だって、僕も京平の事が好きなんだもん……だから、イチャイチャしたり、抱かれたりってしたいんだもん……。 でもさ、ただ誘うだけじゃ面白くないじゃん! だから、たまには違う事もねーって思って着てみたんだけど……」

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