434 / 568

僕の彼氏はAV男優8

「なんて言ったらいいんだろ? されるがままでいいって事かな? そう、君の今日の仕事はただ気持ち良くなってればいいって事かな?」 「へ? そんなんでいいの?」 「私に任せておいてくれればいいって事だよ」 「え? あ、うん……分かった」  僕はやっと京平が言っていた事を理解した。  そして京平もそれに気付いたようで僕の手を取ると、そのまま僕の事をベッドにまで連れて行く。  京平はスタッフさんの方に頭を下げて、 「今日も宜しくお願いします」  そう言っていた。  僕の方も京平の後に続いて頭を下げ、 「お願いします」 と言う。  どうやら出演者がそう言う事で撮影の合図のようだ。  僕は京平にベッドの上へと寝かされる。 「はぁー」  僕はもう一度深呼吸をする。  すると目の前に京平の顔があった。 「え? へ?」 「キスしてもいい?」 「え? あ、うん……」  ……そう言われると、余計に胸がドキドキしてきちゃうんだけど……。 ホント、京平さんって、目の前で見るとカッコイイ。  もう緊張の胸の高鳴りなのか、京平の事を好きになった胸の高鳴りなのか分からなくなってくる。  そんな事も考えられなくなる位に京平は僕の唇に唇を重ねてきて何度も角度を変えて唇を重ねてくる京平。

ともだちにシェアしよう!