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僕の彼氏はAV男優10

 そして僕は京平さんに向かって笑顔を向けると、京平さんの方も僕に笑顔を向けてきた。  これで、また撮影再開の合図なんであろう。  京平さんは人差し指を使って、僕の体へと指を這わせ始める。  首筋や鎖骨……胸の突起近くを通って、お腹等にも指を這わせていた。  くすぐったいような……気持ちいいような変な感覚だ。  もし、これが慣れている人なら気持ちいいのかもしれないけど。 まだ僕には気持ちいいという感覚にまでいってない。  お腹を過ぎて、また胸の突起の近くや鎖骨へと京平さんの指先が戻ってくる。  そう何回か繰り返す京平さん。  それが段々とくすぐったい気持ちから、気持ちいい感覚になってきたような気がする。  最初に反応してきたのは体だ。  京平さんの指が通過する度に体がビクリと反応している。 「え? ぁ……」  やがて僕の口からは今までに聞いた事のないような声が出てきていた。  ……嘘!?  そう自分でもその声にビックリした位だ。  本当にこういう事をしていると、AV女優みたいな声が出てくるんだと改めて知った瞬間でもある。  そして京平さんの指先はお腹を通過して、太腿辺りへ向かって行っている。  ……あ、え? 今は……バスローブをはだけさせられて……っていう事は!? 初めて自分以外の人に自分のモノを見られているって事!?  そう考えただけで僕は顔を真っ赤にさせていた。  いや、こういう事初めてやるのだから、普通の反応なのであろう。  そして思わず瞳を閉じてしまう。  それを京平さんは見ていたのか、クスリと笑っていたような気がする。  京平さんの指は太腿からずっと下にまでゆっくりと這わされている。  足の指先にまで京平さんは指を這わせていったようだ。

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