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初体験 ステップ10
それで急に京平は顔を上げて、
「別に問題はないと思うけどね。 今日は視聴者っていうのか、初めてのカップルに教える感じのお話にしたいから、ま、衣装っていうのか、コスプレはしたりしなくてもいいって感じなんだけど……。 まぁ、これからずっとここは利用する事になるから、別に今日じゃなくてもいいって感じもするけどね」
「でも! また、次やるか? って分からないでしょー。 なら、やりたい事やっちゃわないと勿体なくない?」
「玲音はそう思うんだ……。 なら、それでいいんじゃないのかな? まぁ、毎日のようにここで撮影してもいいのだけど……」
京平はそこまで言うと再び玲音の耳側で、
「せっかく、僕達はカップルなのに、君とだけの時間が少なくなってしまうし、流石の私だって君とえっち出来ないのは寂しいかな?」
その京平の言葉に顔を真っ赤にさせる僕。 ホント、京平ってカッコいい。 死語なのかもしれないんだけど、僕からしてみたら、もう京平にはメロメロっていうのかな? 本当、京平の前では乙女になってしまうのかもしれない。 まぁ、諒馬君の前では乙女になった事はないけどね。
「そうだね……。 確かにここは僕からしてみたら凄く魅力的な所だけど、京平との時間も大切にしないとだしね」
そう言うと僕は京平の腕に腕を絡める。
だって僕は本当に京平の事が好きだから、密着してたいっていうのかな? くっついていたいとも思うしね。
「とりあえず、玲音……どうする? 今日はそのナース衣装でいいの?」
「うん! とりあえず、今日はミニスカナースで! じゃあ、やっぱり、京平はお医者さんで諒馬君は患者さん?」
「今日の諒馬君にはサンドとかになってもらう気はないから、っていう事は役的にはお医者がいいかな?」
「まぁ、そこは京平が決める所だからねー。 別に僕は気にしないよ」
「じゃあ、諒馬君にも白衣に着替えてって言ってくれないかな?」
「分かった!」
と僕は京平の言葉に納得すると、まだ、ロッカー部屋っていうのか、控え室にいるっていうのか……まぁ、そこはまだ何て言っていいか分からないんだけど、とりあえず僕は諒馬君がいるであろう部屋へと向かうのだ。
「諒馬くーん!」
そう言いながら僕はその部屋へと入る。 すると諒馬君は椅子に座ってスマホのゲームをしていた。
「ねぇねぇ! 今日はミニスカナースでやるんだってー!」
その言葉に諒馬君は目を見開いて顔を上げて来る。
「……はぁああいい!?」
「……はぁああい!? じゃなくて、ミニスカナース」
「あ、いや……ミニスカナースじゃ分からねぇし」
「ミニスカナースプレイ……?」
そこに首を傾げる僕。
「……へ? 今日はそんな内容の撮影だったっけ? ってか、初めての人の為にって感じじゃあなかったんだっけ?」
「……うん! 初めての人の為の講座みたいな感じではあるんだけど……ミニスカナースで諒馬君と京平はお医者さんになって教えるって感じにするらしいから、諒馬君も白衣姿になってって京平が言ってたよ」
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