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初体験 ステップ28

 あ、やっぱり、僕は京平には勝てない……とも思ってしまった瞬間だった。 うん、色んな意味でも京平には勝てないでしょー。 だって身長とかも勝てないし家事とかも勝てないし、こういう事に関しても全くもって勝てなーいって感じなんだしね。  でも今日は成都さんが動いてる訳だし、そこは譲れないっていうのかな?  うっし!  と心の中で気合いを入れると僕は、もう一度、京平の唇に唇を重ねて舌を絡ませてみる。 だけど僕からの舌を絡ませたキスっていうのは、やっぱ慣れてないだけあってか、水音も立たないし、こう気持ち良くもなれないっていうのかな? あー、自分的にそういうとこ撃沈って感じ……本当に僕の場合にはこういう事、今まで京平に任せっぱなしだったんだっていう事が分かったような気がする。  でも! でも! 今日はマジで僕が動くんだからっ!  だから、そのまま僕は京平の舌を絡めて一生懸命深いキスを繰り返す。 本当に口の周りが唾液でビチョビチョになるくらいになっていたのかもしれない。 だけど京平の方はなんかまだ余裕そうって感じなんだよね……なんか、そこもムカつくけど、ま、京平の方が動けなくなったらそれはそれで意味無くなっちゃうのかー。 なら僕が動けなくなってしまった方がいいのかな?  とホント今日は今日で色々と考えていたから、成都さんと諒馬君の事を忘れていたっていうのか暫く意識してなかったら、もう二人はお互いのモノとか蕾とかを触り始めたり舐めたりしてるみたい。  そうそう! 成都さんも諒馬君も膝までズボンを脱いで、成都さんは諒馬君の体をさっきとは逆に跨って、諒馬君のモノを舐めていたし、諒馬君は成都さんの蕾の中に指を入れて出し入れしてるし……。 あー、もう! 二人共、既に完全に慣れてるって感じなんですけどーー。 ホント僕ってそういう所は遅れてたの? って感じなんですけどー! だって、今二人がやってる事ってプライベートでも仕事でもやった事がないのかもしれない。 うっそー! えー! そうだったのー! ってか、結構、こういう事やってると思ってたのに……僕って遅れてる? あ、いや……僕達の方が遅れてるっていうのかな?  だったら僕も今日はそれをやるっ!  僕はそう思うと、さっきとは逆に京平のお腹の上で跨って、京平が履いているズボンを脱がすのだ。 そして京平のモノを下着の中から出すと、京平のモノを僕は咥える。 だけど、その時点で京平のモノはまだ勃ってなかった。  って、京平はまだその気になってなかったって事?  勃ってないっていう事はそういう事だよね?  だけど僕の中ではこれには自信があった。 そりゃあ、最初のうちは上手く出来なかったんだけど、これはプライベートと仕事で結構やってきた事なのだから、ある意味、成都さんが諒馬君のモノを勃たせるより先に京平のモノを勃てさせる自信があったからだ。 って、今日の僕は成都さん事ライバル視してる!? のかもしれない。

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