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初体験 ステップ27

 京平のお腹の上で腰を動かして、 「京平……」  って甘い声を出してみたり……京平が着ているハイネックセーターの裾を捲って、完全にお腹の上に乗ったりして腰を動かしてみたりして、モノの先端部分も京平のお腹の上で擦ってみたりしてみる。  そんな僕の行動に京平は僕の腰や背中を擦りながら微笑んでくれているだけだった。  確かに今日は僕が動くとは言ったけどー! でも、やっぱ京平にも触れて欲しいっていうのかな? あ! だから成都さんは諒馬君の腕を……。  そこに変に納得してしまった僕は京平の腕を取ると、今度はその手を僕の胸の突起へと触れさせる。 「京平……僕の胸、触って……」  それだけ言うと京平の方は了解してくれたようで、僕の胸を……ちょ、ちょ、ちょっと待って! 確かにそこは胸なんだけど……! 胸じゃなくて……ツンって勃ってる方に触れて欲しいんだけど……。  って、どうしたら京平にそれを上手く伝える事が出来るんだろ? やっぱ、そこは口に出して言わなきゃダメー? ダメなもんなの!? って、僕には僕から動くって事は出来ないのかな? それじゃあ、マグロと変わらなくない? ってある意味、京平が僕の事、そういう風にしたんだよね? じゃあ逆に僕は動かなくてもいい? いつものように京平にされっぱなしでもいいのかな?  その自分の問いに考え込んでしまう僕。 当然、手の方も動いてないのだけど……あ、京平が急にっ! 「ちょ、きょ、京平……いきなりっ! ぁあん!」  本当に京平という人は急に動いてくるもんだから、体が付いて来れないっていうのかな? いや、体の方は京平の行動に付いてきてるのだけど、心が付いて行ってないのかもしれない。  そう京平は僕が色々と考えている間に胸の突起へと触れてきたのだ。  だからなのか僕の方は無意識のうちに京平のお腹の上で体をビクつかせて背中まで逸らしてしまっていたのだから。 「やっぱ、玲音には一人で動くって事は出来ないようだよね」  何でか今日の僕はその京平の言葉にムッとしてしまったようで、 「出来るからっ! 今日の僕はそういう所ヤル気満々だからねっ!」  って僕的には強目に言った筈だったんだけど、京平からしてみたら、なんかこう面白かっただけみたいでクスクスとしているだけだ。

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