だから京平の動くリズムに合わせて、僕も腰を動かし始める。　たまに京平のモノが抜けないように蕾に力を入れるのだ。　っとその時、一瞬だったのだけど、京平の腰が止まったように思える。　そうそう男の人って締め付けに弱いもんなんだよねー。　分かってるからこそ、たまには僕から仕掛けたっていいだろ？　ま、タチがネコに『アソコ締め付けてよ……』って要求する事は結構あるのかもしれないけど、自分から締め付けたっていいじゃない？ 　だけど京平はやっぱSっていうのかタチの立場っていうのか……その締め付けにこう気持ち的ににやりみたいな感じがしたような気がする。　そんな京平に「……え？」と心の中で思っていると京平の腰が激しく動き始める。　さっきの時よりも激しく動かしてくる京平。 　あ、ヤバい……もしかして、今の僕の行動で京平のタチ心に火が付いちゃった！？ 「いやぁああん！　はぁぁああああん！」 　なんかいつもより打ち付けが激しい感じ！？　え？　京平が本気出すとこういう感じになっちゃうの！？　ぼ、僕の腰が……中が……でも京平だから激しくても気持ちいいっていう感じなのかな？　やっぱり諒馬君とは違うよねー？　諒馬君が下手くそだから京平の方が気持ちいとかじゃなくて、京平とは恋人同士だから愛情があるっていうのかな？ 「ぁああん！　いやぁああん！」 　だからいつも以上に声が出てしまっていたのかもしれない。　京平の方もそんな僕の声に楽しそうだ。　だって、こういう行為って気持ち良くなって楽しんだもん勝ちみたいな感じでしょう？　だって、こういうのって人間にしか快感っていうのは生まれないんだからね。　動物達にはない感覚なのだから。 　もしかしたら、今日、京平が僕に対して激しくしているのは、成都さんと諒馬君のおかげなのかもしれないなー。　だって僕達よりあの二人の行為の方が激しいんだもん。　そこに影響したのか嫉妬したのか刺激を受けたのか？　そこは何だかは分からないけど、案外全部の意味があったりして。　後は「私だって本気を出せば……」的な感じなのかな？ 　今度、京平は僕の中にモノを入れたままで僕の体を反転させて仰向け状態にすると僕の膝裏辺りを両手で抱え腰を動かしてくる。 　これで京平の顔がよく見えるようになった。　確かに男の場合には四つん這いが一番挿れやすいって言うのだけど、やっぱ恋人同士だったらこの状態がいいよねー。　だって、お互いの顔も見れるし、キスだって出来るじゃない？ 　だから僕は一瞬だけ半身を起こして京平の肩に両腕を回すと唇を重ねる。　そしたら京平の方も唇を重ねてきて気付いたら京平に抱き抱えられたままの状態で僕の中に京平のモノが入っている状態になっていた。　勿論、僕の腰は京平の腕によって支えられていたのだから。　こういう時、小さくて良かったって思えるのかな？　だってさー、もし僕が京平と同じ位の身長だったら、京平の体の中にすっぽりと収まってなくない？　そう僕は背が小さいから京平の体の中にすっぽりと収まっていて僕の方も京平の肩の高さも丁度いいっていうのかな？　これがもし身長が高かったら……あ、いや……そうでもないのか……身長が高くても低くても丁度良くても……こういう体勢なら恋人同士で密着出来るって言ったらいいかな？ 　ま、相変わらず、成都さん達の方は四つん這いで激しくっていう感じだけど……え？　成都さんの方は数回位イってるっていう感じなんだけど……諒馬君の方は未だにイってないっていう感じ！？　それはそれで凄いのかもしれない。　だって、これだけ気持ちいい事してるのに達かないって相当我慢出来てるって感じだもんね。