いや、そこは諒馬君だってタチなんだから男の意地っていうもんなのかな？　あー、そこで諒馬君もタチなんだって思えたのかも。　未だに腰を成都さんへと打ち付けている諒馬君。　勿論、成都さんの場合には諒馬君にそんなに激しく打ち付けられているもんだからなのか、甲高い声を上げっぱなしだ。　でも成都さんの場合には本当に気持ち良さそうな声をしてるっていうのかな？　ほらAVなんかは女優っていう位だからさ、本当にわざと甲高い声を上げてるって感じの人もいるけど、実際にこの行為が気持ちいいっていう人の声というのは本当に気持ち良さそうっていうのかな？　だから成都さんの場合には本当に気持ち良さそうな声してるんだよね。 　僕も確かに京平となら気持ちいいんだから、可愛い声っていうのか甲高い声っていうのか、そういう声は出るんだけど……。　いや出てるんだけど、今日はもう完璧に成都さんの声に負けてるって感じがするんだけどなぁ。　ま、いっか……だって、そこは勝ち負けじゃないもんね。　愛情っていう事とどれだけ恋人同士で気持ち良くなれるか？　っていう所なんじゃないのかな？　だから人の事は気にしないっていう感じでー。 　そう僕の方は京平との行為の方を楽しむ事にした。　京平の肩に両腕を回して京平の体に自分の体を密着させる。　こう肌と肌が触れ合えるのも気持ちいいんだよねー。　こう相手の温もりが自分に伝わってくる感じでさ。　なんて言うのかな？　こうこういう行為をする気持ち良さというのとこう優しく触れ合うだけの気持ち良さっていうのはちょっと違うような気がする。　気持ちいいのは気持ちいいのだけど、肌が触れ合う方はほんわか気持ちいい事って心地よくてっていう感じなんだけど、こういう行為の方っていうのは、快感の方の気持ち良さっていうのかな？　案外、日本語って難しいのかもしれないよね？　なんていうの？　表現の仕方で大分違ってきちゃうっていうのかな？ 　京平は僕の腰を両手で掴みながらっていうか、京平の手のサイズだと僕の腰辺りを掴めちゃうんだねー。　確かに僕は身長もないのだけど、かなりの細さでもあるのは認める。　まぁ、あまり食べないからっていうのもあるのかもしれないのだけどね。　でもホント京平の手のサイズに僕の腰はピッタリな感じだ。 　京平は僕の腰を掴んで僕の事を持ち上げながら出し入れを繰り返す。 　ん？　でも、この体勢からなら僕が動いても良くない？ 　でも、実際、僕の場合には自分で動くって事をした事がないから上手く出来ないのかもあいれないけど……。 　僕は京平の方に視線を向けて、 「ねぇ、京平……今日は僕が動いてみてもいい？」 　その僕の言葉に一瞬、京平は首を傾げたのだけど、京平は直ぐに僕が何が言いたいのかが分かったのか、 「ん？　今日は玲音が動いてくれるんだ……じゃあ、動いてくれるかな？」 　と寧ろ逆に嬉しそうに言って来てくれる。 　京平って案外、僕の言う事って聞いてくれるのかな？ 　そういうイメージが今までなかったっていうの？　だってさ京平が全部動いてくれちゃってたからかもしれないのだけど……。　ま、僕の方も京平にこう提案した事もなかったとも言うんだけどね。 　あ、あれー？　僕の方も今日は成都さんと諒馬君の影響を受けちゃってるっていう感じなのかもしれない。 　でも人の見ると燃えるよね？ 　だってAV見た後にやると余計に気持ちよく感じない？　多分、それと同じだとは思うのだけど、まぁ、やっぱ、目の前でシてるのとAVを見ながらするのでは違うのかな？　ま、今日の場合、少なくとも京平と僕は成都さんと諒馬君の影響は受けてるっていう感じなのかな？