ん？　こりゃあ、まさかの自爆ってやつですか？　なんか自分的によく考えるとそんな気がして来た。 　僕が自分で動く！？　いや確かに京平とやってる時に腰は動かしてはいるけど、それは京平に合わせてっていうだけで、今まで自分一人で動いてみた事がないような気がする。 「え？　え？　あの……京平……僕今まで一人で動かしてみた事ってあったっけ？」 　僕は自然と京平にそれを問うていた。 「そこは、どうだろう？　あったかなぁ？」 　と京平も首を傾げている位なんだから、やっぱり僕一人で動いた事っていうのはあまりない事だったのかもしれない。 「とりあえず、やってみたら？　まぁ、いつも腰動かしてる感じでいいんじゃない？」 「……え？　あ、ぅん……」 　って、本当に京平が言ってる感じでいいのかな？　やった事が少ないから自分でも不安になってきた。　あー、なんて言うのかな？　京平の事を気持ち良くさせて上げられるのかな？　っていう不安の方なんだけどね。 　ま、とりあえず、やってみなけりゃあ分からないって事だよね？　いつも動かしている感じかー。 　そう僕は心の中で思いながら、とりあえず腰を動かし始めてるみる。 　さっき京平は僕の腰辺りを持って上下にって動かしていたのだけど、今の僕の動きっていうのは腰を前後ろっていう感じで京平のお腹へと自分のモノを擦っている感じだ。 　そんな僕の姿でも京平の方は嬉しそうにしていた。　ま、今まで僕がこんな風に動いた事がなかったからなのかもしれないのだけど……でも！　そこは京平にも責任があるんだからねっ！　だって本当に今まで気付いてなかったんだけど、僕から動いたっていう事がそんなになかったっていうのかな？　だから僕自身が腰の動かし方を知らなかったんだから。　って、今までの撮影の中でも確かに京平にそんな事要求された事もなかったかな？　ホントそう考えるといいんだか悪いんだか……って感じかな？　だって、これでも一応僕はAV男優なんだよ。　ならさ、やってない事とかっていうのはやってみたいじゃない？　コスプレとか玩具とかって色々な事やってきてるのにね。　まさか、自分から動く事をやった事があまりなかったなんて思ってもみなかった事かな？　京平と一緒にっていうのはあったけどさ……。 　僕は腰を前後ろに動かしながら、甘い声を上げる。 「あ……ふぅ……ぁあ……んん……」 　あ、自分で動かしてるから、ソフトな気持ち良さっていうのかな？　ハードな気持ち良さっていう感じはしないのかも……。 　こう自分で動いてみると自分で調整してしまうからなのかもしれないな。 　ほらマッサージって自分でするのと人にやってもらうのではちょっと違くない？　寧ろ、人にしてもらう方が気持ちいいっていうのかな？　そうそう、自分でだと力をセーブしてしまうから痛くも無いし気持ち良くもないのかも。　これも同じなのかな？　あー、でもAV女優さんはこう激しく動いてるっていうイメージはあるか……。　やっぱ激しく動いてみた方が気持ちいいのかな？　そこはどうなんだろう？ 　物は試しっていう言葉があるのだから、ちょっと試してみようかな？