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初体験 ステップ57

「諒馬君達は構わないって言ってたよ」 「そっか……じゃあ、今日はもっともっと楽しんじゃおう! って事になったんだねぇ」 「そういう事かな?」  僕と京平の方はそう簡単に会話を済ませると、お風呂場の方へと向かうのだ。 その後に続いて諒馬君と成都さんもお風呂場へと来てくれていた。  そこで気付く僕。 「ねぇ、京平……今日来たコスプレっていうのか、ナース服はどうしたらいいの?」 「多分、そこら辺っていうのか、洗濯カゴに入れておいたらいいんじゃないのかな? そしたら後で自分達でやる人は自分達で洗濯出来るし、まぁ、別に自分が気にしないっていうんだったらスタッフさんがやってくれると思うしね」 「気にしない? って……」  僕はその京平の言葉に京平の事を見上げて聞くのだ。 「だから、流石に汚した物を洗ってもらうのは……って思う人もいる訳じゃない? だからそういう意味でね。 勿論、この建物の中には今洗濯機も置いてあるから直ぐに洗濯出来るようにもなってるしね」 「あー、そういう事ね。 じゃあ、僕の場合には気にしないからいいか。 まぁ、どっちにしろ洗濯カゴの中に衣装を入れておいたらいいって事だよね?」 「そういう事だね」  僕は手にしていたナース服を洗濯カゴの中へと放り込み、そのまま真っ直ぐにお風呂場へと向かうのだ。  もう生まれたままの姿を人に見せるのは恥ずかしくは無い。 だから僕の場合には気にせずにお風呂場へと向かえるんだけどね。  部屋の中から見えるようになっているお風呂場なんだけど、中に入るともっと分かりやすいっていうのかな? しかし本当に広い! まぁ、ここでもヤれるっていう事もある訳だしね。 そう! この新しい建物の中で色々なシュチュエーションが楽しめるっていうのもあるからなのかもしれない。 ってもう既にカメラがないのに今日は楽しんじゃってる。 って感じだ。 ま、いいんじゃない?  僕がお風呂場で見渡していると諒馬君達も、どうやらお風呂場を見渡して話をしているようだ。 「あ……マット……?」  そう言いながら諒馬君はそこに壁に立て掛けてあったマットを手にして見ている。 「コレ……どうやって使うんだろ?」  と言っていると、そこに京平が来て、 「このマットは……まぁ、早く言えば布団とかベッドみたいな役割になるのかな? 流石にお風呂場のタイルじゃあネコの子が体痛くするだろ?」  その京平の言葉に諒馬君も成都さんも納得しているようだ。 「まぁ、お風呂場だと壁に寄りかけて立ったままっていうのも出来るし、ネコの子が浴槽の縁に手を付けてお尻を突き出すような形でっていうのもありだけどね。 でも、お風呂でマットでっていう機会っていうのはお風呂場が広くなきゃ出来ないシュチュエーションだから、使ってみるのもいいのかもしれないよね?」  その京平の言葉に納得している成都さんと諒馬君。  まぁ、京平はこの世界に入って気持ち長いと思うから、流石にそう言った知識はあるんだろう。 だって現に諒馬君達知らなかったからだ。

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