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恋した相手

「睦月 今日の飲み来る?」 「あーどうしよ 場所どこ?」 他部署の同期である 三田村に声を掛けられ 睦月は思案した 飲み会への参加は 3回に1度程度と決めている そういえば前回も前々回も 誘いを断ったと思い出す 「駅前の飲み放題 酒川も来るって」 酒川という名前に 睦月は「行く」と言おうとした口を止める 睦月の就職した会社は比較的大きく よく飲みに行く同期が7人ほどいる 酒川はその中の1人だ 短い黒髪 良く通る大きめの声 ひとを飽きさせないトーク 仕事はいつもそこそこにこなし 極めつけは爽やかな笑顔 女子からよくモテる いけすかない奴だ 「これ終わらせたいしやめとく」 「そっか」 「おう また誘って」 睦月は作業を再開しようと PCに視線を戻すが 「お前さ」 まだ三田村が立ち去らず 声を掛けて来たことに驚き 睦月はもう一度 三田村を振り替える 「お前は酒川のこと嫌いなの?」 三田村の問いに睦月は一瞬 言葉につまった
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