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第5話
「そんなの当たり前、だよね。でも信じて、俺はもう二度と自分からヒロと離れたりしないから……」
俺はそう言いながらヒロを押しのけて立ち上がり、代わりにヒロをソファーに座らせると、自分はヒロの足元に座り込んだ。
まだ下着もスラックスも履いた状態のヒロの下半身は、早く顔を出したいとばかりにパンパンにテントが張ってある。
「アユム?」
「んっ、ヒロだってもうガチガチじゃん……なんで我慢してんの?」
「我慢するのは……慣らされたんだよ」
「………」
俺はゆっくりとした手つきでスラックスのファスナーをおろし、下着を弄って既に完勃ち状態のヒロの分身を取り出した。
久しぶりに目にするソレは思った通りガチガチに硬くて、仕事帰りでまだシャワーも浴びていないため少し饐えた臭いがする。
――ヒロの、においだ。
「無理しなくていいぞ?臭いだろ……」
「ううん、する。したいんだ」
俺がそっと先端に触れると、まるでそこだけ別の生き物のようにビクビクと可愛い反応を示し、涎を垂らす。
ヒロは俺の行動を瞬きもせずにじっと見つめているので、わざと見せつけるように舌を伸ばし、根本から丁寧に舐めあげた。
「んっ……!」
ヒロが声を出してくれたのが嬉しくて、少し微笑んだあとに咥えられるところまで咥えた。本当は喉まで飲み込んで奉仕したいけど、ヒロは絶対にそんなことはさせないので、できる範囲で愛撫した。
ヒロのモノは俺よりも大きくて、口に入りきらないところは手で擦りながら、じゅぽじゅぽとわざと下品な音を立てて一生懸命に舐めしゃぶった。
「ハア、ハア、いいよ、アユム……も、出そうだから離して?」
「ん……らひていいほ……」
「ダメだよ、一回イッたら回復するのに時間がかかる。認めたくはないけどさ、俺はやっぱりトシだから」
「むう……」
口でイカせてあげたかったけど、ヒロの意見を尊重して口を離した。その時、先走りなのか俺の唾液かは分からないけど、ヒロのモノと俺の舌の間で銀糸を引いていて――それを見て俺もまた興奮してしまった。
「ほら、アユムももう少し慣らすから俺の上に乗ってごらん」
「ん、」
言われるがまま、俺はヒロの膝の上に座った。ヒロは自分の指を一度舐めて濡らしたあと、再びつぷりと俺のナカに指を突き入れた。
「あん、あ、あぁ……そこ、良いっ……!」
「ここ、いつもアユムが気持ちよくなるところだな」
「もっと奥にも欲しい……!早く入れてっ」
「もう少し……!アユム、自分で服めくれるか?」
「えっ?」
「こっちも可愛がってやらないとな」
ヒロのしたいことを察した俺は、少し恥らうフリをしながらゆっくりとシャツの前をめくりあげた。両の乳首を露わにしたところで手を止め、服の裾を噛む。
「イイ子だ」
「ぁふっ、ン、んんっ、ンーッ!」
俺はヒロが舐めやすいようにと口元の辺りまで精いっぱい胸を突きだした。ヒロの右手は俺の後ろをほぐしているし、左手は腰を支えているので使えないからだ。すると待ってましたとばかりにヒロの舌先が伸びてきて、俺の乳首に絡みついた。
「ふっ、ンッンッンーッ!んふッ、ぅ……!」
舌先で乳首をつついたり舐めたり、甘噛みしたりちゅうちゅうと吸ったりとヒロはやりたい放題だ。俺は後ろへの刺激とも相まって思い切り声をあげたいのだけれど、裾を噛んでいるため妙にくぐもった喘ぎ声しか出せない。
いっそのこと全部脱いでしまった方が楽なのは分かっているけど、ヒロはこっちの方が好きだし、俺はヒロがしたいようにするのが好きなので特に問題はないのだった。
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