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言の葉知らず

 嗚呼、もう死ぬな。  そのようなことを漠然と思った。  たかる蝿さえ払うのが億劫だ。  僕はしぬのだ。  涸れ果てた涙は瞬きすら忘れていた。  垢のこびりついたひび割れた唇は、もう声さえ忘れた。

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