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夜は蚊帳を吊り下げた小範囲の中、二人で眠った。
彼の胸は冷たかったが、其の鼓動だけで安堵できた。
「ヨウ」
彼が僕を呼ぶときは僕も彼の胸にいつもより一層強く縋り付いた。
縋り付き、自分から衣服を脱いだ。
全裸体で彼の胸に縋る。
「!!!」
唇を喘ぎの形にして、僕はのけ反る。
彼の指先が僕のみすぼらしい隠茎に絡み付く。
かくかくと腰が揺れた。
生殖器に触れられただけで、僕は腹の奥を疼かせてしまう。
めくり上げる彼の指の巧みさに僕はどうしようもなくなる。
尿道口を指の腹で円を描くように弄られ、僕は苦しい呼吸を繰り返しながら、その指先に自身の恥ずかしい有様に変貌した陰茎を擦りつけた。
「いやらしい餓鬼だ、貴様は」
僕を責める彼の声は仄赤く、熱を燈している。其の唇が僕の唇を吸う。
「――!!」
同時に彼の爪が僕の亀頭の割れ目をぐりぐりと抉り、先端から足先、脳天にまでびりびりと痛みが走る。
その痛みに、僕は尿道口から涙を零す。
それは彼の指が僕の亀頭を苛むほどに溢れ返る。彼が施すことすべてに僕の躰は快楽を覚える。
体中を敏感な肉にして快楽の器になる。
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