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 僕は恥も外聞もなく彼に溺れた。  下半身からぐじゅぐじゅと濡れた音が響き、爪の先で自分の両乳首を抓った。  気持ちいい。  生殖器がぴくぴくと弾み、彼の指先によって寛げられた尿道口から、とぷとぷと先走りが溢れる。  「―――!!」  彼の指が僕の入口を撫ぜた。  其の感触に鳥肌がたつ。  卑猥に濡れた襞を彼の指が掻き分け、僕の内股が震える。  嗚呼、来る、来る、来る。  指先がつぷりと秘腔を犯す。  僕は大仰に背を撥ねらかせた。  嗚呼、嗚呼、嗚呼…!  肉襞を柔く押し拡げ、中へ中へと侵入ってくる。  ぬちゅ。  耳に届く粘音で、彼の筋張った指が、根本まで収まった。  「~~~!!」  ぐじゅりと音を立てて指が鉤状に曲がり、ぐるりと掻き回されて息が詰まる。  震える爪先で踏ん張る。  伸びた爪が、かりかりと畳を引っ掻いた。

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