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第3話
「入れるぞ」
「ん…」
ローションのおかげですんなり中に入った。
まずは浅い所を刺激する。
既に気持ちよくなってきている蒼は指を入れてからずっと腰が動いている。
蒼の様子を伺うと眉間に皺を寄せ、快感を逃がそうとシーツを握りしめている。
もう少し奥を攻めてみる。
この辺りは、ちょうど前立腺付近になる。
第二関節を曲げて、中を探ると、コリッとした部分が見つかった。
蒼の前立腺。
ちょっと押すと、蒼はかわいい声で啼いた。
「ひゃぁん」
腰がビクついている。
「止め…て…また…イ…くぅ…」
生理的な涙で蒼の顔はぐちゃぐちゃだ。
それを見るだけでもっと啼かせたい気持ちが膨らむ。
蒼には悪いが、前立腺を攻めさせてもらう。
あっという間に蒼は白濁を吐き出した。
イクのも三度目になると、量も減ってくる。
そろそろ俺の方も我慢できなくなるから、蒼の後孔を解す。
指が三本入るようになり、だいぶ解れてきたのを確認すると、俺はゴムを手早く装着し、蒼の後孔に自身を当てる。
「あお、入れるぞ?」
蒼は意識が朦朧としていて、返事もできなくなっている。
グッと腰に力を込め、蒼の中に自身を突き立てる。
三度もイっているからか、中は随分ヒクついていた。
ゆっくり奥まで自身を挿入する。
「……くっ」
あまりのヒクつき加減に、ちょっと気を許すとすぐにでもイってしまうそうになる。
さすがにそれでは格好つかない。
蒼の体に覆いかぶさる形で、しばらく動かずに、快感の波が治まるのを待つ。
「あお、全部入ったの分かるか?」
「…ぁっ…入った?」
「あぁ、全部な」
「……」
無意識なんだろう。
蒼は自分の右手を腹に当て、俺の先端がいるであろう部分をさすっていた。
「おなか、いちでいっぱい…」
「そうだな。俺のであおの中いっぱいだ。もっと気持ちよくなろうな」
俺はゆっくり動き始めた。
まずは、浅い部分をこする。
蒼のモノは入れてからずっと先走りを垂らして蒼のお腹の上を濡らしている。
次に少し奥の前立腺付近をこする。
時折コリッとした部分を先端でこするように動くと、蒼の腰が跳ねる。
逃げようとする蒼を引きずり戻し、もっと深く動く。
蒼も限界が近いのか、腰の動きがどんどん早くなる。
俺もずっと我慢していたから、ガチガチに硬くなりすぎて痛くなってきた。
そろそろイキたい。
「あお、俺もそろそろイキたいから激しくするけどいいか?」
「……もっ…と…してぇ…」
蒼の了承も得たことで、俺は激しく動き始めた。
蒼の奥の奥まで開くようにガンガン攻め立てる。
蒼はもう目の焦点が合っていない。
快感に飲まれてしまっている。
蒼の中もそろそろイクのか、うねりが激しい。
もっと中へ入って来いと言わんばかりに絡みついてきて、キュッと後孔の入口を絞めてきた。
もう限界だった。
「あお……イク…っ!」
「あ゛っ…!」
俺と蒼は同時にイった。
蒼はもう出すモノがなくなったのか、ドライでイった。
俺は我慢しすぎて、ドクドクと蒼の中で果て、随分長い間出し続けていた。
全部出し終えた後、蒼の中から引きずり出すと、相当量が出ていたのか、ゴムから余剰分が溢れ出ていた。
「あお?」
先程から蒼の声が聞こえなくて蒼の様子を見ると、意識を失っていた。
完全にやりすぎた。
目を覚ました蒼に怒られるパターンが確実となった。
声は枯れるわ、腰は立たないわで、前にやりすぎた時かなり怒られた。
それ以来、やりすぎないと約束したのに、ついつい久々すぎてやりすぎた。
(あとで何か好きな物でも買ってきておこう)
そう思って蒼をお姫様抱っこして浴室に連れて行き、シャワーを浴び、着替えさせた後、ベッドで寝かせておいた。
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