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第31話 正直に生きてもいいんじゃね?
俺は尚が好きだ。
幼なじみだし、自分を曝け出せる相手だし、よくよく考えると嫌いなところが見当たらないからだ。
確かにオイッてなる所もある。
…あるけど、それも昔から知ってる尚で今更嫌いになる要素じゃない。
これからも一緒に話をしたり遊んだりしたい。
それを可能にするには…。
幼なじみで友達で、このままでもいいと思う。
でも俺たちも大人だ。
尚がいくらインドア派とはいえ、この先就職して誰かと付き合う事もあるだろうし。
そう。結婚もするだろう。
結婚?尚が…?
俺は自分の事は棚上げで、尚が誰かと付き合ったり結婚するだなんて考えられなかった。
尚が結婚式で誰かと並ぶのを俺は幼なじみとして笑顔で祝福するのか?
その光景が頭に浮かび、俺はカッと頭に血が上った。
許せん…!!
付き合う、結婚ってことはセックスだってするだろ?
尚が女を抱くなんて、そんな姿は想像出来ない。
俺の脳裏にホワワ~と浮かび上がった中で、尚が裸体で切なそうにしている姿が見えた。
童貞が一生懸命快感に流されつつ腰を振っているかと思いきや、想像はいつの間にか俺の腰に跨がって喘ぐ尚の姿に変わっていた。
「俺に抱かれてるのがお似合いじゃね?」
俺はいつも女を抱いているし、圧倒的に雄として抱く以外の選択肢は頭に一切無い。
おまけに俺の下半身が反応している。
これは尚を抱ける証拠だ。
ってことは、尚の事をそういう相手としても捉えているワケで、女じゃないのに…それって好きな相手じゃないと出来ない行為だ。
俺と尚がセックス?
あの尻に俺の勃起したちんこをブチ込むのを想像すると一気にギュンときた。
やっ、べっ!
直ぐにでも出してぇ。
それはもちろん、尚の中以外の選択肢は無かった。
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