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第32話 我慢できない

俺は唾を飲み込んだ。 それから意を決して川の中へザバザバと入っていった。 「!!?」 俺が水を掻き分けて進むその音に気づいて、尚が驚いてこっちを向いた。 目を見開き、それから自分が裸だったことに慌てて下半身を隠す。 何を今更、って…尚の裸を見たのっていつぶりだろうか? そんな尚の腕を掴むと、自分の方へと向けた。 「えっ?将人?!!」 驚き戸惑う尚をギュッと抱き締めた。 抱き締めた尚の体は、俺に比べれば華奢な作りをしてはいるが立派に男の体だ。 今まで抱いてきた女と違う。 豊満な柔らかい胸は無いし、下半身にナニがしっかりとついてるし。 それでも俺は尚が欲しくなっていた。 「ちょっ、何で…?」 その証拠に俺の下半身の分身が元気になっているのに気がついた尚が戸惑いの声を漏らす。 何でじゃねぇよ、尚。 こうなってるってことは、お前に欲情してるってことだろ? 察しろよ、バカ尚。 とかいう俺も幼なじみに欲情とか、ヤバいよな? でも抱きたいんだから、仕方ねぇよな。 「尚、お前を抱きたい…」 「え?」 キョトンとした尚の腕を引いて俺は歩き出した。 「ちょっ、えっ?待って、待ってよ将人!!意味が分かんないっ!!」 そんな尚のちっさな抵抗なんて鍛えてる俺の障害にはならず、ズルズルと引き摺って行く。 とにかく俺は早く尚を抱きたくて抱きたくて堪らなかった。

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