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第41話 ずっとずっと
尚は照れた様子で視線を反らしたけど、嫌がる様子は無い。
ほっぺたにチュッとキスをしてやると、尚がこっちを向いた。
「…もう1回、ちゃんとして」
ブスッと口を尖らせておねだりしてくる。
その唇に吸い寄せられる様に、俺にしてはらしくない程に可愛いキスをした。
うっとりして頬を染めて抱きついてきた尚。
あぁ、可愛い…可愛いすぎ。
「これからは幼なじみだけど恋人として、ずっと一緒にいような」
俺の言葉に尚がゆっくり頷いた。
「うん。約束だぞ」
一年後。
「やだやだやだ~やめろバカ将人!!」
一緒に暮らしはじめて夜のエッチにも気を使う必要がなくなり、昨夜もあつーい夜を過ごした翌朝。
イチャイチャしたい俺は間違いじゃないだろう。
なのに尚ときたら、俺の腕から逃げようとバタバタともがく。
「いいじゃん、尚。まだ時間あるだろ?」
俺たちは相変わらず仲良くしているが、こういう時にかなりの温度差があると思う。
「尚から俺への態度に愛が足りない気がする」
「はぁっ?違うよ!愛はあるよ!!」
「嘘だぁ」
「おまえがしつこいからだろ?!しかもほぼ毎日毎日…俺の尻の心配もしろよ?!」
確かにほぼ毎日、昨夜もさんざん泣かせて今朝も求めてる。
「この絶倫!!」
「誉めことば?」
「違うよ、バカっ!!」
「毎日抱いても足りないんだから許して尚」
愛し合う者同士なら当然だろ?
「好きだから仕方ない」
「…っ!」
俺がそう言うと、尚がグッと息をとめた。
「顔、真っ赤」
「うるさい!!」
照れて顔を真っ赤にしたのをからかうと、怒った尚が殴りかかってきた。
それを受け止めてキスをしてやれば、大人しく腕の中に収まった。
これは俺たちのお決まりで、このあと愛し合ったのは言うまでもない。
おわり。
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