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昼になり、休憩を取ることになった。
「ももちゃんお疲れー」
一緒に休憩を取っているのは、瀬島 海景 。羽村と同い年で、髪を金髪に染めている下半身が緩い男だ。男も女も関係なく、過去の肉体関係はかなり激しい。
それでもイケメンの部類に入るため、なんでも許されてしまうのだろうか。
「……お疲れ」
「いやー参ったな。さっき子猫ちゃんから口説かれちゃった」
「参ったって顔じゃねえけどな」
この男の言う子猫ちゃんとは客のことだ。紛らわしい。
「客と肉体関係とかマジで勘弁してくれ」
「だいじょーぶ。それは絶対にありえないから。……ね」
「ひぃっ」
そう言いながら、橙里の指に自身の指を絡ませてくる。その動きがあまりにも淫靡で、橙里は色んな意味で鳥肌が立った。
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