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稜は橙里が着ている服を上にずらし、真っ赤な果実のように色付いた突起を露わにした。橙里は、冷たい外気が纏わり付く感覚に小さく喘いだ。 「女みてぇ」 「黙れ……」 「じゃあ声我慢すれば? 出来たら、な」 望むところ。 そう言いたかったのに、稜が突起を直に口に含んだため、それを言うことは叶わなかった。 「っ……ふ……ぅん……」 ちゅくちゅくと音を立てながら吸っていく。それは、生地越しとは比べ物にならないくらい刺激が強い。 ──だめだ、声が我慢出来ない……! いくら我慢しろとはいえ、限界がある。稜はチラッと橙里のことを見て、ほくそ笑んだあとに、指で弄っていた方の突起を口に含んだ。 橙里に、限界が来た。 「も、ああっ! ひ、ぅ……はぅっ!」 下着の中がじんわりと濡れていくのがわかる。突起を弄られただけで達するなんて、淫乱のようだ。

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