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確かに、稜は抜群にかっこいい。非の打ち所はなく、難点があるとしたらあの性格くらいだ。 「ももちゃんも美人だしね。ももちゃんのことも初めて見たときは綺麗だと思ったよ。男なの? って思って」 「ももさんもそこら辺の女性より断然綺麗ですよね」 二人のイケメンにそうやって言われると、流石に少しは赤面してしまう。 でも、この二人がなにを言いたいのかはさっぱりわからない。 「……なんだ? なにが言いたいんだ?」 「気付かないの? 嘘……」 「鈍感ですね」 二人の狙いがわからずにいると、羽村が教えてくれた。 「あの幼馴染とももちゃん、お似合いだよねって」 「……ええ? お似合いって……相手は男だぞ?」 「ですから、そこら辺の女性より断然綺麗って言ったんですよ」 そういうことか。 そう思うならそれを早く言ってくれた方がいいのに、何故無駄な駆け引きをするのだろうか。 「だったらそれを早く言えよ」 「えー? だって、なんだろうって考えさせるのって面白くない?」 「はあ?」 稜といるときは駆け引きなんてしたことがなかったから、やはり苦手だ。

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