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そのまま耳の中に舌を捩じ込んできて、耳朶に歯を当てたまま舌でも弄っていく。 ちゅくちゅくという淫らな音が耳を支配していく。 確かに耳はずっと前から弱かった。でも、友人にふざけて弄られたときも触られたときも、なんとも思わなかったし声も出なかった。 この雰囲気に流されているだけなのか、それとも稜が触るから感じてしまうのか。 「ふ……」 「どうした?」 「だって……んっ、おまえ以外の奴に触られてもなんともなかったのに……」 思わずそう言うと、稜の手がぴたりと止まった。 「……へぇ」 「え……?」 「触らせたのか、他の奴に」 「なんとも思わなかったけど……! はぁうっ!」 まるでなにかの八つ当たりのように、とろりと濡れた屹立をぎゅっと握られる。そのまま強く上下に扱き、橙里を虐めるように扱いていった。

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