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稜の顔が見えないので声だけで憎らしさを表す。すると、稜が珍しく橙里のことを馬鹿にしないようなことを言った。 「そうか? 別に……でかい方じゃねえの」 「……そうなの?」 「わかんねえけど」 「今度平均サイズ調べてみっかな」 「おいやめろ」 稜が苦笑する気配がした。というより、どうしてこういうときでも緊張感がないのだろうか。 すると稜も同じことを思ったのかため息を吐いた。 「……そろそろ本気でやってもいいか?」 「あっ、はい。どーぞ」 つい改まって敬語を使ってしまったが稜は大して気にしなかったらしく、橙里の尻をがっと掴んできた。 「……っん!?」 「たくさん鳴けよ」 尻が稜の顔により近付けられたところでそう布告され、気が緩んだところで稜が後孔に舌を捩じ込んできた。 指とはまた違うその快感に、橙里はびくんと腰をしならせて喘ぐ。 「あ、うんっ……は、ああっ!」 じゅるっと吸われ、稜の鼻息がかかる感覚にすら感じてしまう。いや、もしかしたらそれも稜の狙いなのかもしれないが。

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