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愛の爆弾2
掴まれた腕は勢い良く引っ張られて奴の上にドーンと乗っかってしまう。
「こ、浩志起きてんの?」
奴の上でバタバタ暴れる俺。
「せっかくの休みなんだから大人しく寝てろ」
奴は俺を抱き枕の如く抱き込む。
せっかくの休みだから家事してんだろうが!
つーか、せっかくの休みを寝て過ごすのかコイツは!
俺はもがいて奴の腕の中から抜け出す。
「1人で寝てろばーか!」
なんかモヤモヤする。
くそ!俺だけかよ!
寝室を出るとケータイと財布だけ持って部屋を出た。
◆◆◆◆
浩志のやつめ!
休みが重なったのってどれくらい振りか知ってんのかよ?
同棲初めて1年経ったけどさ、
同棲始めたとたんからアレなんだよアイツは!
前は休みを合わせてくれた。
少しの時間も大事にしてくれた。
男同士っていう世間ではあまり認められていない関係だから、おおっぴらに外ではいちゃつけなくてさ、互いの部屋を行き来して……
いっぱい愛し合ってさ。
だから、一緒に住めば……もっと、
もっと……いろんな。
そんな事を考えながら宛もなくフラフラ歩く。
そう………行く宛がない。
スタスタ歩く速度がドンドン遅くなってきて、ふと、足が止まる。
つーか、何で俺だけこんな怒ってんだ?
あああー!くそ!浩志のばかやろう!!
◆◆◆◆◆
ガサゴソとコンビニの袋を下げて部屋に戻ってくる俺ってなんだかなあ。
ドアを開けると、
「おかえり、ミナミ」
と浩志が笑顔で出迎えてきた。
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