5 / 5

第5話

「今日僕たちが出会えたのは何かの縁だと思うんですよね、だから今日はみんなで美味しいお酒でも飲んで乾杯しましょう」 「それはいい考えですね」シックスはそう言いまるで先ほど感じた胸の痛みなんてただの気のせいだと言わんばかりにその顔を綻ばせた。 それからホストクラブの従業員が持って来た酒を飲み始めたシックス達は饒舌になっていった。 「ガイお前はさー子供の頃からトラブルメイカーなんだよ。行く先々で問題発言していつもいつもオレがフォローしてるけどお前は…」 「シックス飲み過ぎだぞ」 「オレは飲みすぎてなんていまへん」 「…」ガイがその顔に呆れた表情を浮かべた直後、空斗がその口を開いた。 「お二人は幼なじみですか?」 「そうれす」 「どうりで…僕には幼なじみとかいないので羨ましいです」 「へぇ」 ガイが相槌を打った直後、シックスがその口を開いた。 「ガイもう出よう」

ともだちにシェアしよう!