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束縛

気になっている人がいる でも、告白とか、付き合うとか、できそうにない …相手が男だからだ 今まで好きになる人はみんな女の子だったし そういうことしたいって思う対象も女の子だった でも、違うんだ 今回は、違う どうしたって目で追いかけてしまうし キスしたいと思うことすら それくらい、好きなんだ でもこの気持ちを伝えることはないだろうから まだ気になってるだけ、ということにしておこう 「おっ圭じゃん、おつかれー」 今日も咲耶さんは俺にやさしくしてくれる 俺のこの気持ちになんて気づいてないんだろうな… いや、逆に気づかれたら嫌われるかも 気づかれないようにしないとな そう心に決め俺はいつも通り、お疲れ様です、と返す 「なんか今日元気なくね?」 「そんなことないですよ」 なんでこの人にはわかってしまうんだろう いつも通りにしてるはずなのに 「そうか?ま、帰って休めよ」 そういって咲耶さんは自分のシフトへ入っていった 咲耶さんはバイト先の先輩で俺と同じ大学の他学部に通っているらしい いつから気になり始めたか、なんてもう関係ない 俺はこの気持ちを抑えるのでいっぱいいっぱいだ ある日、たまたま咲耶さんとバイトの終わる時間が一緒になった ふたりきりの部屋で制服から着替える 気まずい どうやったって気まずい 話しかけるべきか? ちらっと咲耶さんの方をみるとちょうど服を脱いだところで… 、やばい 細いなって思ってたけどこんなに細かったとは 大丈夫なんだろうか ご飯とかちゃんと食べてるんだろうか 変な心配をしていると咲耶さんが口を開いた 「なあ、今から空いてるならさ、晩飯食べに行かね?」 「行きます!」 これは、咲耶さんがちゃんと食べているか、チェックしないと! 俺はそんな使命感?に燃えていた ここは、咲耶さんの部屋 俺は上半身裸で咲耶さんとキスをしている 触れるだけ、とかそんな優しいもんじゃない 咲耶さんの舌が歯列をなぞる 「んっ…は、咲耶さっ」 離してほしくて肩を押すが腰をがっしりと抱きしめられていてびくともしない それ以上にキスが…咲耶さんとのキスが、気持ち良すぎて力が入らない 「圭、かわいい」 咲耶さんは顔を離してにっこり笑った そして俺の胸の突起を触り始める 「ぁ、咲耶さ、やめ、んっ…て」 「なんで?気持ち良くない?」 いや、逆だ 気持ち良すぎて怖い 「んん、ちが、気持ちい…」 「ならいいじゃん」 ならいいじゃんじゃなくって・・・ …あれ? 気持ち良すぎてなんか忘れてた気がする ん? あ、 なんでこうなった!?

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