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束縛2

確か、夕飯に誘われて、近くのファミレスに行ったんだったよな… 「咲耶さん結構食べるんですね」 「え?別に普通じゃね?」 いや、普通じゃない このファミレスはセットにするとライスがおかわり自由になるんだが 咲耶さんはすでに5杯ほど食べている どういう胃袋をしてるんだ… 「それだけ食べてあんなに細いとか、そのエネルギーどこで消費してるんですか?」 そういうと咲耶さんは少し驚いた顔をした だが、その顔はすぐににやりとした笑みにかわる 「何?見てたの?はずかしー」 「なっ、そういうんじゃないですよ…ただ、ちゃんと食べてんのか心配になっただけで 」 完全にからかわれてる にやにやとしながら顔をじっと見られる あまりにじっと見るから俺も負けじと見返すけど、さすがに恥ずかしくなってきた 「なんですか、そんな見てきて」 咲耶さんは俺から目線を外すことなく真面目な顔になった そしてさっきとは違うふわっとした笑顔になる 「…かわいいなって。あと、そろそろかなと思ってさ」 かわいい!? 何それ 俺のどこがかわいいん……… 記憶はそこで途切れた 「なんか考え事してるでしょ、だめだよ」 「えっ…ん…」 俺が記憶をたどっている間になんかエスカレートしてないか!? いつの間に壁に手をつかされていて、 後ろから触りまくられている 「なん、で…こんな…ぁ、あ」 手が、唇が、首筋をすべっていく 「なんでって?俺、ずっとこうしたかったんだよね」 ずっと? どういうこと? 「圭を俺の手の中に収めて、だれの目も届かないとこでめちゃくちゃにするの。…やっちゃだめだって思ってたんだけどね、我慢できなかったわ」 手の中に?収めて? 何言ってるんだこの人 それって、 「俺の…こと…ん、好きなの?」 「好きだよ、大好き」 なにそれ 視界がかすむ 俺が今まで隠そうとした意味って… 「ほんとはこのまま圭の全部が欲しいんだけど…」 そういいながら咲耶さんは俺の腰を触る そして腰にキスをした 「まだ、圭の気持ち聞いてないから、しない……圭は、どう思ってる?」 ここまでしといてなんなんだよ、 俺の気持ちなんてわかってるんじゃないの、 なんでそんな目で見るんだよ、 「その聞き方、ずるいよ…」 大好きなんだよ、 咲耶さんなら全部あげてもいいくらいに、 どうやったら伝わるかな 俺は振り返って咲耶さんを抱きしめる 「めちゃくちゃにして、いいよ」 耳元で息をのむ音が聞こえた 目を開ける 隣で咲耶さんが寝ている 寝顔かわいい 昨日あれだけのことをされたのにこんなのんきなことを考えられるのは自分が幸せすぎるからだろう 「ん…圭、おはよ」 そういって咲耶さんがくっついてくる 「ちょっ、やめて下さいよ!まだ服着てないんだから」 いろんなところがあたってやばいんだ …ほんとに 「いいじゃんよー」 咲耶さんはさらに俺が感じるところを触りだす 「ちょっ!ほんと…、ぁ」 次の瞬間には咲耶さんは俺の上にいた 「な、もういっかい?」 やめて、 その目で見ないで、 俺、その目に弱いんだ 「もう……」 こうして新しい朝が始まった

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