23 / 82
第21話
(先生ごめん。やっぱ俺には無理だ。誰かを苦しめながら生きることなんてできない。こんな俺が幸せになんてなれるわけがなかったんだよ。)
心の中で先生に謝りながら手すりのほうに足を進めた。
ここの屋上にある手すりは簡単に超えられる高さだ。
(ここから飛べば全部終わる。兄さんを解放してあげられる。)
手摺を超え、地上を見てから空を見上げた。
見上げた先にはどこまでも美しい青い空が広がっていた。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
23 / 82
ともだちにシェアしよう!