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その熱にこの身を溶かす_秀次06

 後ろに違和感を感じるのに、押し付けられて擦られたら気持ち良くて頭の中がぼーっとしてくる。 「ん……、ふ」  前、キモチイイ。後ろもへんな感じだったのに、ある箇所に指が触れた途端、身体の芯を貫くような快感がはしり、身体が跳ねた。 「あぁっ、そこ」 「秀次の良い所に当たったようだな」  と爪を立てるようにそこを弄られる。 「あ、あぁっ、そういちさん、気持ちい」  後ろも前もと付け加えれば、総一さんが口角をあげる。 「そうか。もう嫌じゃなくなったか」 「そこ、好き」  やべぇ、おかしくなっちまうよぉ。  身体を反らせば、もっと深く互いのモノが触れ合って、蜜があふれ出る。濡れて水音を立てながらこすれ合って、音までいやらしい。  もっと味わっていたいのに、高みにのぼりはじけてしまいそうだ。 「そういちさん、やだ、いっちゃう」  まだイきたくない。駄々をこねるように首を振るうと、 「一緒に、な?」  と互いのモノを大きな手が掴み、イかされた。 「あ、あっ」 「くっ」  白濁が腹に飛び散る。それは混じりあい、互いを濡らした。 「あ……、だりぃ」  総一さんに身を預けるように抱きつくと、胸板に頬をくっつけた。  それにしても良い体しているよなぁ。何食ったらこうなるんだろ。 「胸とかおっきい」  ふにっと揉むと弾力性がある。 「こら、女の子のを揉むみたく触らない」 「えぇ、意外とキモチイイ」 「ふっ、だめだって、やばいから」  あれ、顔が真っ赤だな。もしかして、弱いのか、ここ。  乳首を摘まんでみたら、総一さんから色っぽい声がでた。 「こら、もう一回したくなるだろ」 「今度は俺に触らせてくれるんだろ?」  俺だってさわったり、舐めたり、吸ったりしてみたい。 「わかった」  顔を近づけあった所に、 「総ちゃん、秀ちゃん、お昼御飯よ」  と美代子さんの声。そういえば腹が減ったなと、お腹をさすると、総一さんが笑う。 「腹減ったな」 「あぁ」  気持ちいいのも良いけれど、やっぱり飯には敵わない。  ティッシュで濡れた箇所を拭き、服を身に着ける。 「また、今度な」  たまには俺の方から。首に腕を絡ませて口づける。 「ん」  いつも総一さんにやられっぱなしじゃな。 「はぁ」  目元が赤く染まり、色っぽい。 「飯」 「もう少し、総一さんを味わったらな」  舌が絡み合う。  身体が煽られ熱くなる。 「ん、おしまい」  糸が繋ぎ合い、プツリときれた。 「秀次、どうだった」 「美味かったよ」  心が満たされたから、今度はお腹な。  そういって口角をあげると、美代子さんの待つ台所へと向かう。  階段を下ったあたりで、良い匂いに刺激されたか、腹が大きな音を立てる。 「ぶはっ、大きな音をたてて」 「うるせぇよ」  軽くグーパンを脇腹に食らわせる。  ドアをあげれば、割烹着姿の美代子さんと、テーブルの上には肉中心の料理がおかれている。 「さ、座って。沢山食べてね」  俺と総一さんは席に着くと、手を合わせて、 「頂きます」  と声をあげて、茶碗を手に置かずに箸を伸ばした。 <秀次・了>

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