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7話*

 太陽が沈み、満月が浮かぶ夜。明は「寝室で待っていてほしい」とエルに言われたので、大きなベッドに腰掛けて聖書を読みながら待っていた。エルから夜のお誘いをされたのは珍しい事だと目を瞬かせながらも、明は「分かった、待っている」と頷いたのだった。その時のエルの表情が、恥ずかしそうに頬を紅く染まらせていたので、何か可愛らしい企みでも思いついたのだろうかと明は一人予想していた。 「明さん」  寝室のドアがゆっくりと開いたかと思うと、エルが姿を現した。名前を呼ばれたので、エルの方を見ると明は目を大きく見開いたのだった。エルの格好は、いつもの白色の寝間着と違っていた。繊細なレースやフリルがあしらわれた真っ白なベビードールを身に纏い、天使の羽をふわりと広げていた。窓から差し込む満月の光で、より一層とエルを美しく儚げでありながらも扇情的に魅せた。  エルは羞恥心に顔を真っ赤にしながらも、ゆっくりと明の元へ歩いていく。そして、明に対してぎゅっと抱き着いて顔を埋めた。天使の羽はまるで明を優しく包み込む様に広げられていた。おずおずとした調子でエルは口を開いたのだった。 「あ、あのですね……俺、いつも明さん助けてもらってばかりで、お礼がしたくて……。そのパソコンで調べたら、男性はこういう下着をつけている人を好むって書いてあったから着てみたんですけど……やっぱり、変ですよね……?」  羞恥心からエルの色白の肌が薄紅色に染まっていく。最後辺りでエルの言葉が小さくなっていったが、明の耳にはしっかりと届いた。明は強くエルを抱きしめ返すと膝の上に乗せた。そうして、エルの顔を上げさせる。アメジスト色の瞳でサファイアブルー色の瞳を見据えて、柔らかい表情を浮かべながら口を開く。 「綺麗だ、エル。とても似合っている」  眩しいものを見るかの様に明は目を細めながらエルを見つめる。エルの腰に手を回して抱き寄せながら、空いた手でエルの色白の太ももを、性感を煽る様に撫でる。その度に、エルの身体はびくんと跳ねて「んっ」と甘い声を漏らす。明は悪い笑みを浮かべながら、エルの耳元に欲情した声音で囁いた。 「お前を抱いてもいいか」 「もちろんです……っ、俺を抱いてください」  恥ずかしそうに、けれど、嬉しそうに顔を紅く染まらせながら、エルは明の首に甘える様に手を回す。お互いに視線を絡め合わせる。明はエルの顔に近付けると柔らかい唇に深い口付けを落とした。エルの柔らかい唇を食む様にしながら、ちゅっ、ちゅっと、リップ音を鳴らしていく。エルのサファイアブルー色の瞳が潤みながら、おずおずと招き入れる様に口を開けていく。アメジスト色の瞳を細めながら、明の分厚い舌がエルの咥内を蹂躙する様に蠢いた。奥に引っ込んでいたエルの舌に吸い付いて、絡め合わせる。卑猥な水音が寝室に響き渡る。離したくないかの様に、お互いにぴったりと唇と唇を合わせた。鼻で呼吸しながらも時々聞こえてくるエルの甘ったるい声に、明はさらに欲情の火が灯されていくのを感じた。キスをしている間も、エルの弱点である背中から生えている天使の羽の付け根に触れる。天使の羽の付け根に触れられるだけで、エルは面白い様にびくんと身体を跳ねさせ、甘い悲鳴が飲み込まれていく。  深い口付けに満足して唇を離すと、エルの唇は紅く膨らんで、唾液で濡れていた。とろんとしたサファイアブルー色の瞳で明の事を見つめてくる姿が卑猥に魅せる。軽く触れるだけの口付けを唇にすると、明はエルの細くて白い首筋に顔を埋めた。エルの首筋を紅い舌で舐め上げていきながら、ちゅっと強く吸い付いて淫らな紅い花を咲かせていく。エルの着ている真っ白なベビードールの胸元には深いスリットが入っていて、可愛らしい白色のリボンで結ばれていた。明はそっと手を伸ばすと、胸元に結ばれている白色のリボンをゆっくりとした動作で解いていく。真っ白なベビードールが明の手によって肌蹴られていくと、エルの赤く膨らんだ乳首が卑猥に魅せる。エルの胸元に手を滑らせると、乳輪をなぞるように触れる。 「ゃ、ぁんっ!」  明の手によって快楽を教え込まれた身体では、なぞられるだけですぐに感じてしまい嬌声をあげてしまう。明はエルの胸元に顔を近付けると、エルの乳首を口に含んだ。飴玉を転がす様に舐めあげたり、ちゅっと吸い付いたり、甘く噛んだりする。空いている手では、エルの乳首を引っかく様に触れたり、なぞるように触れたり、ぎゅっと摘まんだりしていじめて性感を煽っていく。エルは喘ぎ声を出しながら、必死に身体の中に燻る快楽の刺激に耐えるかの様に、明の首にぎゅっと手を回して抱き着いてくる。その姿が、まるで強請っている様に見えた。明はエルを逃げられない様に腰に手を回して抱き寄せると、エルの乳首を強く吸い付いた。 「ゃ、ぁあああああ!!!」  身体を大きく仰け反らせると、エルは達してしまったのか真っ白な下着を精液で濡らしていた。ぜぇぜぇと荒い呼吸を吐きながらも、気持ちが良いのか、とろとろに蕩けた表情で明の事を見つめてくるエルが、とても愛おしくて仕方が無かった。明はエルの腹に刻まれた真っ白な淫紋をなぞる様に触れながら、真っ白な下着を脱がさずにずらしていく。  下着からは、ぷるんと同年代に比べて小さいエルの自身が出てきた。エルの自身をゆるゆると扱いてから、明の手はエルの臀部に触れる。臀部を掴み揉むように触れながら、徐々に性感を煽っていく。臀部を触れられている時のエルは、もどかしげに熱っぽい息を吐いて、腰を揺らす姿が卑猥に映る。ベッドの傍に置いて用意してあったローションを手に取ると、手のひらにローションを垂らした。ぐちゅぐちゅと手のひらの中で温めてから、エルの後孔の淵をなぞる様に触れる。そうして、エルの後孔にぐちゅりと指を一本差し入れた。相変わらずエルの体内は、とろとろに蕩けてとても温かくて、明の指を歓迎するかの様にきゅうきゅうと吸い付いてくる。ぐちゅぐちゅと指を増やしては動かしていき、エルの前立腺を見つけると重点的に責め立てた。 「ぁ、ぁあ!そ、そこ…っ!き、きもちよくて、だ、だめです…っ!」 「もっと気持ち良くなっていいぞ」  エルは甘ったるい喘ぎ声を出しながら、サファイアブルー色の瞳を潤ませて訴える。その度に、身体をびくんと跳ねさせて天使の羽がばさりと舞い落ちる姿が美しい。エルの前立腺を擦り上げる様にしながら、拡げる様に指をばらばらに動かしていく。エルの自身も快楽を感じてゆるゆると勃起していくのが見える。ゆっくりと時間をかけながら、エルの後孔を解していく。そろそろ頃合いだと思った明は、三本の指を引き抜いた。エルの後孔は、ひくひくと引くつきながらもくぱぁと物欲しそうに空いていた。明は性急に服を寛げると、エルの痴態を見て大きく育った明の自身を取り出した。エルを抱え直すと、エルの後孔に明の自身をゆっくりと擦り付ける。 「いいか、エル」  明はエルに欲情めいたアメジスト色の瞳で見つめながら問いかけた。後孔に擦り付けられる明の自身の熱と大きさに、エルは羞恥心に顔を真っ赤に染まらせながらも、期待に満ちたサファイアブルー色の瞳で明の事を見つめた。 「きてください、あきらさん」  優しく微笑むとエルは、ぎゅっと抱き着いて天使の羽をばさりと広げて、明を包み込んだ。額に汗を滲ませながらも明はふっと柔らかい表情を浮かべると、エルの唇を塞いだ。そうして、ゆっくりと教え込む様にエルの後孔にずぷずぷと明の自身を挿入するのだった。 「んんっ!!!」  圧倒的な明の自身の熱と質量に、エルは感じて甘い声を漏らす。エルの体内は、明の自身を歓迎するかの様にきゅうきゅうと締め付けてくる。エルの顔から離すと、明は情欲の炎が灯された瞳で見つめながら息を吐いて、下から突き上げるのだった。ぱんぱんと肌と肌がぶつかり合う淫靡な音が寝室に響いてくる。エルの前立腺を擦りあげながら奥を目指して突いていく。その度にエルは、明にぎゅっと強く抱き着きながら淫らに腰を揺らした。エルの口からは、愛の告白が溢れ出る。 「あ、きらさ、ん…っ、あ、きらさ、ん…っ!すきですっ、すきっ」 「…っ、煽るな、エル!お前が、好きだっ」  煽られた明はエルの唇を貪る様に塞ぐ。サファイアブルー色の瞳からぽろぽろと涙が零れ落ちて、広げた天使の羽もふわりと舞い落ちる姿が扇情的で綺麗に映った。純粋で汚れの知らない天使を抱くという背徳的な行為をしている事実がより明の身体を昂らせた。お互いに限界がきている事を悟ると、明はエルの奥を目指して強く突いた。そうして、エルの最奥を思いっきり突き上げると、エルの天使の羽がばさりと広がる。腹の真っ白な淫紋が光り輝いたかと思うと、エルの自身からは白濁が撒き散らされた。エルの体内が明の自身を搾り取る様に締め付けてくるので、そのまま精液を吐き出した。エルは熱っぽい艶やかな息を吐き出しながら、そっと自分のお腹を撫でる。 「あきらさんのでいっぱい」  幸せそうに笑う天使が愛おしくて、神父は天使を強く抱きしめると深い口付けを落とした。満月の柔らかい光が差し込む寝室の中で、秘密の情事はまだ続くのだった。  恋い焦がれた神父と、恋に堕ちた天使が、愛で結ばれる物語。 終わり

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